中学新設で設計費 当初予算 小絹小の改修に7.8億円(つくばみらい市)
[2022/4/5 茨城版]
つくばみらい市(小田川浩市長)の当初予算のうち、一般会計は対前年度比16.9%増の249億3700万円となった。主な事業には新中学校の建設に向けて基本・実施設計委託料を予算化したほか、小絹小学校の大規模改修工事費に7億8823万円、総合運動公園体育館の空調改修工事費に2億3486万円などを盛り込んだ。
このうち、一般会計の普通建設事業費は同11.7%増の29億1668万円となった。特別会計は3会計合計で同1.3%増の87億3416万円。水道事業会計の資本的支出は同29.5%増の11億7086万円、下水道事業会計の資本的支出は同32%増の10億7770万円となっている。
主な事業のうち、中学校建設事業では基本・実施設計委託料に22-23年度の2カ年で2億9238万円の継続費を設定するほか、建設地の用地取得費に12億円を予算化した。基本・実施設計業務は7月ごろにも発注する予定だ。
この事業はみらい平地区における人口の急激な増加を受けて、近い将来、既存の中学校では対応できなくなるおそれがあることから、新中学校を整備するもの。施設の規模や定員については、基本設計内で決定する。発注時期は7月ごろを予定しているが、入札方法については検討している段階にある。建設地については、県から2万9933平方mの用地を取得する予定で、6月議会に諮る見通しとなっている。
小学校耐震・大規模改修事業では小絹小学校の大規模改修工事費に7億8823万円、同監理業務委託料に1306万円を予算化した。この事業は老朽化した校舎棟の大規模改修を実施するもの。対象は校舎棟3棟で、本年度は2棟分の改修工事を行う。残る1棟については、23年度に着手する予定だ。2カ年分の改修工事費の総額については約10億円になる見通しだという。なお、実施設計は柴建築設計事務所(水戸市)が担当している。
総合運動公園維持管理費では、体育館空調等改修工事費2億3486万円や同監理業務委託料694万円などを盛り込んだ。この事業は老朽化した設備の改修を行うもの。工事では空調に加え、LED設置、非常用発電機設置などを予定する。なお、実施設計は若柳建築事務所(つくば市)が担当した。
東楢戸台線整備事業では、道路新設改良工事費1億4500万円を計上。同線はつくばみらい市とつくば市の国道354号を結ぶ都市計画道路で、市は延長3.9km分を担当する。今回の工事費では、地盤改良工事などを予定している。
スマートIC周辺開発事業では関係機関協議等支援業務委託料に2198万円を計上した。この事業は市内での新スマートIC整備を受けて、周辺地区の開発を計画するもの。その際には、地域住民の意見を踏まえて、周辺開発の方向性を決定していく予定だ。
橋梁長寿命化修繕事業には、橋梁補修設計業務委託料250万円や橋梁定期点検業務委託料2100万円、橋梁維持補修工事費1050万円などを盛り込んだ。設計は西台橋1橋、点検は53橋、補修工事は5橋で予定している。
中学校耐震・大規模改修事業では谷和原中学校増築付帯工事費に1287万円を予算化した。この事業は生徒数の増加を受けて、谷和原中の増築を行うもの。今回の工事は昨年度に発注した増築工事を受け、校内通信ネットワークなどの付帯工事を実施していく。
水道事業会計では、久保浄水場更新事業に22-24年度の3カ年で総額11億9185万円の継続費を設定。この事業は老朽化した久保浄水場の設備と低区配水施設の更新を行う。実施設計は環境技研コンサルタント(千葉県千葉市)が担当する。
また、福岡工業団地第2期地区関連事業費(上水)では、みらい平配水場ポンプ設備増設工事設計業務委託料902万円や配水管布設工事実施計画業務委託料542万円などを盛り込んだ。