本年度中に一部開通 圏央道4車線化で連絡調整会議
[2022/4/2 茨城版]
国土交通省関東地方整備局やNEXCO東日本関東支社などの事業者と、本県など沿線自治体で構成する首都圏中央連絡自動車道4車線化連絡調整会議の初会合が3月29日、ウェブ形式により開催された。今回の会合では、現在の進捗状況や課題と対応などについて確認したほか、4車線化の見通しが示された。開通時期については、久喜白岡JCTから幸手IC間と境古河ICから坂東IC間の2区間について、22年度中の4車線化開通見通しが示されている。
この調整会議は、事業者と関係県が事業の進捗状況や事業実施に向けた課題などの情報共有を図ることで事業の推進を図ることなどを目的としたもの。対象区間は、久喜白岡JCTから大栄JCT間の延長92.2kmとしている。
調整会議によると、現在の状況については、当該区間のうち約8割において、工事に着手済みとなる。このうち、久喜白岡JCTから幸手IC間、境古河ICから坂東IC間については、22年度末の4車線化開通を目指し、舗装工事を進めている状況にあるという。このほか、幸手ICから五霞IC間、つくば中央ICから牛久阿見IC間、阿見東ICから稲敷IC間、神崎ICから大栄JCT間では、24年度までの開通を目指し、土工工事・橋梁工事を行っている。
延長70.4kmと当該区間の約4分の3を占める本県区間においては、新型コロナの影響により借地協議に時間を要しているほか、橋梁設計の入札不調や工事用進入路等の見直しによる橋梁架設計画に変更が発生しているとした。こうした状況から、渡河部などの高架区間でも橋梁工事に時間を要し、24年度までの全線開通に影響が出ている状況だと報告された(五霞~境古河、坂東~つくば中央、牛久阿見~阿見東、稲敷~神崎)。
今後の進め方については、工事着手の環境が整った箇所から着実に工事を進めていく。絞り込み部における渋滞発生など道路交通上の課題が生じている久喜白岡JCTから幸手IC間や、境古河ICから坂東IC間では22年度末の開通を目指すとともに、その他、つくばJCT付近などは、引き続き24年度までの開通を目指すとした。
一方、借地協議の難航や、橋梁設計の入札不調などにより、開通時期に影響が出ている区間については、25年度から26年度までの開通に向けて事業を進めるとした。引き続き、各自治体の協力のもと、借地協議などを加速するとともに、開通時期に関わる新たな課題などが発生した場合は、速やかに情報共有を図るとしている。