WTO川内沢ダム工事 4月5日に入札公告 入札概要 2件発表(宮城県出納局)

[2022/3/31 宮城版]
 宮城県出納局は4月4日と5日に入札公告する大型工事について、入札概要を公表した。名取市内に建設する川内沢ダムについて、4月5日にWTO対象「川内沢ダム本体工事」の一般競争入札を公告する。3者で結成する特定JVを入札の参加対象とする。
 公表した概要によると、4月4日に「北浜防潮堤地盤改良工事その2」の一般競争入札を、4月5日に「川内沢ダム本体工事」の一般競争入札を公告する。
 2件のうち、川内沢ダム本体工事の発注業種は「土木一式工事」。入札公告後、3者JVを対象に入札参加申請書を受け付け、6月10日に開札する予定。入札には標準型(技術提案型)の総合評価を適用する。
 川内沢ダムは名取市内および岩沼市内の治水・利水を目的に、川内沢川の上流部となる名取市愛島(めでしま)笠島地区に建設する。貯水容量179万立方mの重力式コンクリートダムとして計画されている。
 1997年度に実施計画調査に着手した。昨年5月から7月にかけて宮城県行政評価委員会の事業評価(6回目の再評価)を受審し、事業継続が認められた。ダム本体に加え、付け替え道路・橋梁の建設など、総事業費は135億円が見込まれている。
 ダムの堤体は当初、堤体高を36.7mと見込んでいたが、建設予定地の地盤を詳細に調査したところ、より深い位置に固い岩盤があることが判明した。そのため、より深い位置から建設することになり、堤体高は3m増の39.7mに計画が変更された。堤頂長は145mで、堤体積は5万4350立方mを見込んでいる。2025年度中の完成を目指す。
 宮城県は2022年度予算に、25年度までの限度額を46億円とする債務負担を設定している。
 宮城県は建設業者らが技術者を効率的に配置し、公共工事を計画的に受注するための施策として、一部の大型工事については入札公告前に入札概要を事前に公表している。

■県出納局 4月4日公告予定案件 (4月28日開札)
件名
場所
北浜防潮堤地盤改良工事(その2) 業種
等級
土木一式S
仙台塩釜港(塩釜港区)・塩釜市北浜
概要 ●施工延長197m
▽地盤改良工:機械撹拌553本 ▽構造物撤去工 ▽構造物設置工
▽復旧工
※入札方式は総合評価方式(標準型:施工計画型)の一般競争入札

 

■県出納局 4月5日公告予定案件 (6月10日開札)
件名
場所
川内沢ダム本体工事 業種
等級
土木一式
3者JV
WTO
一級河川名取川水系川内沢川・名取市愛島笠島
概要 ●重力式コンクリートダム:堤高39.7m、堤頂長145m
●本体基礎掘削:4万9510㎥
●堤体コンクリート:5万4350㎥
●基礎処理工
▽コンソリデーショングラウチング ▽カーテングラウチング
●仮設備工
※入札方式は総合評価方式(標準型:技術提案型)の一般競争入札

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.