県立学校でトイレ改修が本格化 全学校を洋式化へ(千葉県)
[2022/3/31 千葉版]
千葉県教育庁は、県立学校のトイレ改修事業を本格化する。2022年度予算では新規事業として9750万円を計上している。トイレの洋式化率を向上させるため、県立高校の普通教室棟で先行改修に向けた設計に着手するほか、全ての学校で計画的に便器の洋式化を進めていく方針だ。
県立学校の多くは、昭和50年代に建築され、洋式トイレが少ない状況となっている。長寿命化計画に基づく大規模改修を実施するほか、県立高校のトイレを全面改修することで、トイレ環境の改善を図る方針だ。併せて、県立学校の和式トイレの洋式化を進めていくことで、トイレ洋式化率の向上を目指す。
トイレ先行改修事業に3550万円を配分した。現時点で大規模改修の対象校となっていない高校の普通教室棟のトイレについて、トイレ1系統を全面改修し、洋式化率の向上を図るとともに、トイレ環境の改善を進めていく。
改修内容としては、床のドライ化、天井・壁の張替、洋式化、手洗い設備更新などを想定。22年度は設計に着手する。対象となる高校は▽千葉北▽船橋東▽市川工業▽小金▽松戸南▽東総工業▽木更津──の7校。設計業務の成果を踏まえ、23年度の着工を目指す。
和式トイレ洋式化事業では6200万円を予算化。大規模改修や先行改修の対象外となっている全学校の和式トイレについて、計画的に洋式便器への交換を進めていく。
事業期間は22年度から31年度までの10年間を想定。総事業費は16億7300万円を見込んでいる。22年度は特別支援学校29校、中学校2校で実施する予定だ。