複合施設で設計費 当初予算 下稲吉中体育館に15億円(かすみがうら市)
[2022/3/31 茨城版]
かすみがうら市(坪井透市長)の当初予算のうち、一般会計は対前年度比1.1%増の195億6500万円となった。主な事業には、複合交流拠点施設の実施設計委託料や下稲吉地区への新学校給食センター建設の基本・実施設計委託料などを予算化するほか、下稲吉中学校体育館の工事費に22-23年度の2カ年で総額15億8628万円の継続費を設定した。
このうち、普通建設事業費は同1.2%減の33億9564万円。特別会計は3会計合計で同0.5%減の88億1720万円となった。また、水道事業会計の収益的支出は同1.2%増の10億0993万円、下水道事業会計の収益的支出は同5.6%減の13億4652万円となる。
主な事業を見ると、複合交流拠点施設等整備事業で実施設計委託料7370万円や用地取得費11億円などを盛り込んだ。22年度内に実施設計と用地取得を行い、23年度から着工する見通しだ。
この事業は神立駅近くの稲吉南地内に、交流拠点と公園を整備するもの。施設には、図書・学習機能やコミュニティ機能、窓口機能を盛り込む。敷地約2万8300平方mのうち、交流拠点には約5000平方mを活用し、残りの面積は防災機能を有した公園にする方針。想定事業費は総額約25億6000万円に設定。なお、基本設計はパシフィックコンサルタンツ(水戸市)が担当する。
中学校施設整備事業では下稲吉中学校の体育館整備工事費に22-23年度の2カ年で総額15億8628万円の継続費を設定した。この事業は、同校体育館が手狭なことを受けて、規模拡張や避難所機能追加などを目的に新体育館を整備する。新施設の規模は約2900平方m程度とし、防災機能も持つ体育館とする。基本・実施設計は須藤隆建築設計事務所(土浦市)が担当している。
また、下稲吉中学校整備に関連して、下稲吉中学校区の給食センター基本・実施設計委託料については、22年度分の事業費と23年度までの債務負担行為を設定し、総額で2758万円を確保した。22-23年度の2カ年で設計を策定し、24年度からの2カ年で工事を行う見通しとなる。
この事業は給食環境の改善のため、新たに給食センターを整備する。対象となるのは下稲吉中学校と下稲吉小学校、下稲吉東小学校の3校で、計画調理数は2000食に設定。建設場所は下稲吉中学校の新体育館を整備する際に取得した約1万平方mの敷地内とする。
企画調整事業ではスマートIC関連業務委託料に543万円を予算化。この事業は、常磐自動車道の土浦北-千代田石岡IC間に新たにスマートICを設置するもの。設置場所については、千代田PA周辺を想定。新IC設置により、市外からかすみがうら市へのアクセス向上や、工業団地誘致の活性化などの効果を目的とする。新年度には関係機関との準備会の支援業務や地区協議会設立に伴う支援業務を実施していく。
市道整備事業では4億1571万円を計上。内訳は3カ所(延長430m)の道路改良工事に1億2100万円、1カ所(延長800m)の舗装新設工事1156万円、12カ所(延長2900m)の舗装補修工事に1億1300万円、2カ所(延長350m)の排水整備工事に3500万円を盛り込んだ。
水道事業会計では、霞ヶ浦浄水場の更新を進める。22年度から27年度にかけて、老朽化した設備の更新を行う。22年度には、受変電設備更新工事費4億0700万円や、UPS更新工事費154万円を予算化している。
下水道事業会計では、調整池整備事業で実施設計委託料1166万円や用地購入費1億0773万円を計上。これは逆西排水区の冠水対策として、稲吉4丁目地内に調整池を整備するもの。22年度に設計と用地購入を行い、23年度に着工する予定だ。