秋にも本体施設着工 大谷地区中心施設 継続費2カ年で9.8億円(小山市)
[2022/3/25 栃木版]
小山市は、大谷地区中心施設((仮称)市大谷市民交流センター)整備事業を進めている。市民生活安心課によると、新年度は施設の建設工事を10月にも着工し、23年度に外構第2期工事を行って24年度中に施設を供用開始させるとしている。22年度当初予算には、大谷地区中心施設整備事業で、22~23年度の2カ年総額9億8199万円の継続費を設定している。
市の大谷地区では、地域拠点となる地区中心施設について、地元代表者などによる大谷地区中心施設整備検討懇話会において建設地の選定や施設導入機能に関する議論を行い▽公民館・出張所などの行政機能▽福祉交流機能▽コミュニティ機能▽防災機能-を備え、大谷地区での公共施設の規模不足や機能低下、災害に備えた避難場所の確保といった課題を改善させるとしている。実施設計は、オー・ジー・オー・アソシエイツ(小山市)が担当した。
建設地は大谷公民館北東の市道239号線沿いで、2万5922.04平方mの規模。敷地南中央に中心施設を配置し、周囲に駐車場(一般用177台、身障者用8台)や駐輪場を配置。また、中心施設の北東に接するように交流広場(A約1370.69平方m)、敷地北西に多目的広場(A約1万1142.65平方m)を配置する。駐車場の地下には、雨水浸透設備を整備する。広場はスポーツや大規模なイベントにも活用するほか、災害時の一時避難所としての活用も想定している。
(仮称)市大谷市民交流センターの構造と規模は、S造平屋約2000平方m。センターに盛り込む機能としては、大谷出張所(公民館)事務室などのほか▽和室▽多目的室▽多目的ホール(1・2・3)▽倉庫▽防災倉庫▽図書室▽調理実習室▽会議室(第1~5)▽大谷地区社会福祉協議会事務所▽高齢者サポートセンター▽図書室▽学童保育室▽ロビー-などとしている。一部のトイレは、少量の水でも洗浄できる災害対応トイレを用意する。
4月から11月に実施する入札済みの外構第1期工事(A1万2000平方m)は、多目的広場の一部などのほか、施設北側へ進入路の市道7215号線(L224m・幅員5m)を新たに整備する。第2期工事は多目的広場の残りのほか、交流広場や施設周囲の外構(駐車場など)を整備するとしている。