道の駅で基本設計 当初予算 町民会館改修に3.5億円(大洗町)
[2022/3/24 茨城版]
大洗町(國井豊町長)の新年度当初予算は、一般会計が対前年当初比4.4%増の87億3500万円となった。町民会館大規模改修事業費などが増額となった一方、道路新設改良費が前年度から2億8614万円減少したことから、性質別の普通建設事業費も2.9%減少して8億9351万円となっている。新年度はこのほか、「道の駅おおあらい(仮称)」整備に係る基本設計や大洗駅前広場の整備、町営住宅の改修などを行う。
特別会計・企業会計の合計は53億4858万円で、前年度から3.3%の増。このうち、水道事業会計の資本的支出は42.3%、公共下水道事業特別会計は10.2%の増加。一般会計に特別・企業会計をあわせた予算総額も、4%増の140億8358万円となった。
新年度の主な事業を見ると、町民会館大規模改修事業には工事費と監理業務委託料3億5708万円を予算化。この事業は、建設から40年近くが経過し老朽化している大洗文化センター町民会館について、17年2月に策定した町公共施設等総合管理計画に基づき大規模改修を図るもの。施設規模はRC造2階建て、延べ面積は2954平方mとなる。実施設計は根本建築設計事務所(水戸市)に委託している。
道の駅おおあらい整備事業では、道の駅施設整備の基本設計のほか、施設への再生可能エネルギー設備導入に向けた基本設計の委託料で1995万円を予算化した。町ではこのほど基本構想案を公表。それによると、建設候補地は町営駐車場及び大洗シーサイドステーションを最有力とした。22年度は基本計画を策定して整備手法などを決定し、その後、基本設計へとつなげていく。実施設計は23年度に行って、建設工事は24年度以降となる予定だ。
駅前整備事業には5596万円を計上。町では16年度から20年度までの5年間で、都市再生整備計画「大洗駅周辺地区」に基づく事業を実施し、駅前広場のターミナルや駅前海岸線の街路の整備を進めてきた。22年度からは、26年度までの5年間で、駅周辺の歩道拡幅やイベント広場(交流ゾーン)の整備、さらにはシニアカーや電動車いすに関する実証実験を行っていく。22年度は事業計画の策定と用地買収、測量などを実施する。
町営住宅改修事業では3392万円を予算化。22年度は二葉住宅の屋根の改修工事の設計を行うほか、前原住宅のE・F棟の屋上防水改修工事と二葉住宅のA・B棟の給湯設備改修工事、汐見ケ丘住宅B棟の解体工事を実施する。
町道の整備は、21年度からの繰り越しに加えて調査・測量・設計等業務委託料750万円と舗装・改良・維持補修工事費1100万円を確保。5路線の道路改良や舗装修繕工事のほか、磯浜町地内の東光台陸橋の修繕設計を行う。関根祝町線は延長20mの道路改良工事、吉沼磯浜線は260mの道路改良工事、大洗駅前通りは720mの舗装工事、町道8-2105号線は340mの道路改良工事、町道8-3020号線は180mの道路改良工事を実施する。
農業生産基盤整備事業では1380万円を予算化し、神山地区の用排水路横断暗渠改修工事を行う。第1、3~6号の暗渠はすでに改修済みで、22年度は第7、8、11号の改修を実施する。計画では24年度まで引き続き改修を行っていく。
特別会計は、公共下水道事業で施設整備事業として1億0877万円を計上し、引き続き枝線の管渠工事を行うほか、ストックマネジメント計画の策定を実施する。水道事業の配水設備改良事業は既設配水管布設替工事や浄水場設備更新工事などを計画し、2億8303万円を予算化する。