湾岸地域の道路ルート検討 千葉北西連絡道路の概略設計を修正(千葉国道)
[2022/3/24 千葉版]
国土交通省千葉国道事務所は23日、湾岸地域における規格の高い道路計画と千葉北西連絡道路について、検討業務の委託事業者を選定する簡易公募型プロポーザルを公告した。湾岸地域における規格の高い道路計画ではルートや構造の検討、千葉北西連絡道路では道路概略設計の修正などを進めていく方針だ。
「R4千葉国道管内湾岸地域道路網検討F4業務」では、県湾岸地区道路検討会で策定された「千葉県湾岸地域における規格の高い道路計画の基本方針」を踏まえ、「構想段階における道路計画策定プロセス」で必要となる、湾岸地域の交通分析や効果計測、ルート・構造について比較検討や設計などを担当する。
「R4千葉北西連絡道路検討F7業務」では、千葉北西連絡道路検討会で基本方針を策定するため、課題の整理・分析や、計画段階評価に必要な整理・分析を実施し、道路の必要性を検討。併せて、最新の情報をもとに道路概略設計を修正する。履行期限は両業務とも2023年3月24日まで。
プロポの参加資格は、関東地方整備局(港湾空港関係を除く)における21・22年度「土木関係建設コンサルタント業務」に関する一般競争(指名競争)参加資格があることなど。4月7日まで参加表明書、5月13日まで技術提案書をそれぞれ受け付けている。
「千葉県湾岸地区における規格の高い道路計画の基本方針」では、早期に整備効果を発揮できるよう、規格の高い道路として外環高谷JCT周辺から蘇我IC周辺・市原IC周辺までの湾岸部でルートの検討を進める方向性が示されている。国土交通省や県、関係自治体、NEXCO東日本は18年度に「千葉県湾岸地区道路検討会」を設立し、計画の具体化に向けて、意見を交換しながら検討している。
千葉北西連絡道路については、県北西部を南北に連絡する唯一の広域的道路である国道16号で慢性的な渋滞が発生している状況などを踏まえ、野田市~印西市間の計画の具体化に向けて、20年10月に「千葉北西連絡道路検討会」を設立。意見交換などを実施し、検討を本格化している。