県庁舎や学校の照明をLED化(千葉県)

[2022/3/23 千葉版]
 千葉県は、県有施設で照明のLED化を加速する。省電力化により、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、財政負担の軽減を図ることが狙い。県庁舎の照明や学校の照明器具について、リース方式でLED化を進めていく方針だ。2022年度予算では、新規事業として予算計上している。

 県庁舎照明のLED化事業では5億3900万円の債務負担を設定した。県庁舎の本庁舎や中庁舎、南庁舎、議会棟を対象に、照明を一括してLED化する方針だ。リース期間は10年間を想定している。

 照明灯数は2万6587個で、このうちLED化済みは595個となっている。9月にかけて契約手続きや現場確認などを実施し、10月から23年3月にかけて設置作業を進めていく方針だ。

 県立学校照明器具LED化事業では1億5600万円を予算化。22年度は、LED化に着手するため、照明器具の設置状況を調査するほか、図面の作成や電気容量の減少計算、分電盤の回路確認などを進めていく。

 対象校は、長寿命化対策事業でLED化を実施する11校を除いた、高等学校119校、特別支援学校35校、中学校2校の計156校となっている。

 整備対象室は、照明使用時間が長く、電気料金削減額がリース料金を上回ることが想定される普通教室や事務室、校長室、職員室、保健室など。

 23年度から26年度までの4年間に分割し、地域ごとの一括発注により、10年間のリース契約を締結して整備を進めていく方針だ。

 県は本年度、道路・港湾・都市公園の屋外照明灯LED化事業について、公募型プロポーザルで岩崎電気(東京都中央区)を代表とするグループを最優秀提案者に選定した。ESCO事業を導入し、県が管理する屋外照明灯約2万8000基をLED化するもので、事業費の限度額は41億円となっている。

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