庁舎ZEB化事業に8.6億円 投資的経費は35億円(22年度予算 宮城県 丸森町)

[2022/3/17 宮城版]
 丸森町の2022年度予算が16日、可決した。一般会計は前年度比36.2%減の115億6000万円。投資的経費は35億円台を確保し、東日本台風の復旧・復興事業を継続するほか、水防センター整備事業や道路改良事業などの経費を措置。新規に役場庁舎の環境配慮型改修(ZEB化)事業費として債務負担も合わせ計8億6020万円の予算を盛り込んでいる。

 一般会計は、21年度に農地や公共施設に関する災害復旧工事の発注がほぼ完了したため大幅に減少。それにより投資的経費の普通建設事業費も同47.3%減の13億1783万円、災害復旧事業費が同71.5%の22億1370万円となった。一方で、農業施設災害復旧工事の追加・変更などに係る工事費や新型コロナウイルス関連費用などにより予算全体は依然として高い水準となっている。

 主な事業を見ると、新規に役場庁舎環境配慮型改修(ZEB化)事業に委託費として1億7600万円を予算化。併せて同事業に23年度を期間とする限度額6億8420万円の債務負担を設定した。レジリエンス強化型のZEB化実証事業を活用し、2カ年をかけて空調設備を更新する。併せて電気設備を改修し、防災時の拠点である役場の機能強化を目指す。

 水防費には水防センターの整備に設計委託費1830万円を措置。国が整備する河川防災ステーション内に建設する。同センターは現段階では平屋1000平方mほどとし、水防団の拠点や観光交流センターなどの機能を設ける想定だ。

 道路事業では、道路新設改良に委託費1億3796万円、工事費8500万円を計上。委託費は測量設計で雉子尾山屋敷線と小屋柵線、五福谷北山線、五福谷線の4路線、工事費は奈良又竹ノ内線に充てる。学校関連では舘矢間小学校のトイレ洋式化に設計委託費510万円、丸森中のサブグラウンド整備に工事費5000万円を措置した。

 特別会計では公共下水道事業に工事費12億3300万円で事業を計上するとともに、内水氾濫対策業務に期間を23年度、限度額22億2600万円の債務負担を設定。日本下水道事業団に委託し、ポンプ場や直接放流管などを整備する。工業団地造成事業には金山西新田地区の約1.5haを造成するため、工事費7100万円の計上と、23年度を期間とする限度額7400万円の債務負担を組んだ。

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