千葉リハビリセンター実施設計 5.1億円で山下設計に(千葉県)

[2022/3/17 千葉版]
 千葉県は、千葉リハビリテーションセンター建築工事実施設計について、基本設計を担当した山下設計(東京都中央区)に随意契約で委託した。契約額は5億1300万円。外来診療棟や居住棟など延べ3万7820平方m規模の施設を計画している。2022年度までに実施設計をとりまとめ、23年度の着工を目指す。

 千葉市緑区誉田町の千葉リハビリテーションセンターは、開設から40年が経過し、施設や設備の老朽化が進んでいるほか、居室や訓練室などのスペースが不足しているため、県民ニーズに対応できるよう、現地で建て替えを進めていく。定員は一般病棟110床、医療型障害児入所施設「愛育園」150床、障害者支援施設「更生園」40人とする。

 施設全体の延床面積は3万7820平方mを想定。その内訳は外来診療棟(S造8階建て)が1万9320平方m、居住棟(RC造5階建て)+コネクションホール(S造4階建て)が1万8500平方m。いずれも耐震構造を採用する。

 外来診療棟には外来部門やリハビリ部門などの医療・福祉サービスを広範囲に提供する部門を配置。居住棟には、リハビリテーションセンター入院部門や愛育園、更生園と入所者エリアを中心に計画している。

 管理部門を外来診療棟の高層階に集約し、利用者エリアは低層階にまとめ、上下階の移動の少ない施設計画とする。外来診療棟の1階にレストラン、眺望を楽しめるよう5階にカフェを設置する。

 現施設を使用しながら段階的に建て替えを進めていく方針。23~26年度に第1期建設工事(外来診療棟)、27~30年度に第2期建設工事(居住棟+コネクションホール)、31~32年度に外構工事を予定している。建設事業費は約270億円を見込む。

 22年度予算案では、千葉リハビリテーションセンター再整備事業について、実施設計業務委託料のほか、開院運用調整支援業務委託料3000万円などを計上している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.