新焼却施設に継続費 新年度予算 DBOで4月にも公告へ(小山広域組合)

[2022/3/16 栃木版]

 小山広域保健衛生組合(管理者・浅野正富小山市長)は、2022年度予算を議決した。一般会計は前年度当初から3.3%減少し、40億5474万円となった。建設関連では各種施設の維持管理などのほか、第2期エネルギー回収推進施設(焼却施設)整備・運営事業へ主に予算を充当。建設工事は22~26年度にかけて256億円、運営業務は22~46年度にかけて176億円を設定している。

 実施方針や要求水準書案によると、設計・施工や施設運営(運転管理、維持管理など)を民間事業者が行うDBO方式を採用。4月にも公告し、5月に参加表明書を受け付ける。7月に概要ヒアリングを行った後、10月に事業提案書を受け付けて、12月に落札者を決定し基本協定を締結する。

 同施設の整備事業は、全連続燃焼式ストーカ方式・廃熱ボイラ付のごみ焼却炉(90トン×2基)を備えた施設を整備するもので、中央清掃センター(塩沢576-15)内にある粗大ごみ処理施設を解体した跡地を計画地とする。第2期施設の基本設計、施設整備・運営を行う事業者選定アドバイザリー業務は、国際航業(東京都千代田区)が担当している。

 設計・施工期間は契約締結日から27年3月31日までで、計量棟や直接搬入ごみ一時保管設備は25年3月31日までに完成させる。運営期間は25年4月1日~47年3月31日までを予定。ごみ計量棟・新直搬ヤード・現直搬ヤード(古紙・古布貯留棟)は25年4月1日から運営を開始し、すべての施設は27年4月1日から運営を開始する。

 一般会計の主な事業は次の通り。(単位・万円)
【総務費】
▽工事検査業務委託=153.9
【衛生費】
▽小山聖苑施設運転維持管理業務=1億0915.7
▽小山聖苑施設工事=1189.4
▽中央清掃センター維持管理業務=7億8202.3▽同各種測定分析=512.5▽同運搬処分業務=3億8095.9
▽中央清掃センター施設拡張事業=9842.4
▽中央清掃センター焼却施設補修工事=4億8946.8▽同各所解体工事=1026.3
▽南部清掃センター維持管理業務=2億3806.7▽同運搬処分業務=784.4▽同再商品化・再資源化業務=224.4
▽小山広域クリーンセンター施設維持管理業務=3億8481.5▽同運搬処分業務=1735.9
▽リサイクルセンター施設維持管理業務=3億3111.3▽同運搬処分業務=1億0823.5
▽ごみ処理施設建設事業補修設計=100
▽第2期焼却施設建設事業=1億2298.5
【継続費】
▽電源接続案件募集プロセス負担金(ごみ処理施設で発電して売電するための高圧設備の導入、工事を行う東京電力への負担金)=1億(2022年度)、2億(2023年度)、4億3580(2024年度)、4億3580(2025年度)、4億3590.8(2026年度)
【債務負担行為】
▽第2期エネルギー回収推進施設整備・運営事業建設工事=256億円(2022~26年度)
▽第2期エネルギー回収推進施設整備・運営事業運営業務委託=176億円(2022~46年度)

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