浄水場5カ所の設備更新 新年度は泊を膜ろ過へ(石巻広域水道)

[2022/3/15 宮城版]
 石巻地方広域水道企業団(企業長・齋藤正美石巻市長)は、泊浄水場など石巻市内5カ所の浄水場を更新する計画で、基本設計が完了したため、詳細設計業務を順次委託する。本年度は泊浄水場の詳細設計業務を新日本設計(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。既存の泊浄水場は急速ろ過池で、これを膜ろ過設備に更新するため、新年度に工事発注する予定。

 泊浄水場はもともと簡易水道の施設で、泊浜に位置している。処理能力は日量130立方m。原水の種類は大沢山沢の表流水。浄水場を稼働させながら更新するため、詳細設計で工法や工事範囲、工程などを検討した。

 泊以外に更新を計画している浄水場とその処理能力は▽雄勝町水浜の水浜浄水場が日量250t▽雄勝町分浜の波板浄水場が同30t▽大原浜の大原浄水場が同470t▽新山浜の新山浄水場が同40t──で、いずれも簡易水道の施設だった。

 水浜は膜ろ過方式、大原は急速ろ過方式で、それ以外が緩速ろ過方式。新年度は水浜の詳細設計業務を委託する考え。

 同企業団は簡易水道から浄水場への統合を進めたが、これらの5カ所は他の施設と統合が困難なため、老朽化も踏まえて単独で更新する。昨年度は5カ所一括で基本計画作成業務を新日本設計に委託した。

 基本計画作成業務では、各浄水場の基本設計、測量、地質調査などをまとめた。泊に関しては詳細設計業務を随意契約で同社に委託したが、残りの浄水場の詳細設計業務は、別途入札発注する可能性がある。

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