接続道路を国に要望へ 「防災道の駅」の整備案(八千代市)
[2022/3/14 千葉版]
八千代市は3月14日、第4回目の「防災道の駅やちよ整備検討会」(会長・宇於﨑勝也日本大学理工学部教授)で、整備計画案や今後の整備スケジュールを明らかにした。「行ってみよう道の駅~農と遊びと防災と~」を整備コンセプトに、災害時には最大400人の避難者が3日間過ごすことを想定。2023年度までに非常用発電機や防災倉庫を設置、24年度以降に国道からのアクセスを強化し、八千代ふるさとステーションの建物をリニューアルする。アクセス道路と駐車場の拡大整備は22年度に新規事業化を国に要望。検討内容は整備計画案として、服部友則市長へ答申する予定だ。
今回で最後となる4回目の整備検討会には、前回に続いて、千葉国道事務所、県防災政策課、県道路計画課の職員のほか、道の駅の管理運営者ら民間有識者4人がオブザーバーとして参加。これまでの検討内容を振り返るとともに、整備スケジュールなどについて意見を交わした。
想定している整備内容をみると、「八千代ふるさとステーション」は、“地域の防災拠点”として、23年度までに非常用電源(20平方m)を設置するなど無停電化を進め、防災倉庫(67平方m)や防災トイレ(357平方m)、貯水槽(25平方m)を整備。24年度以降に、手狭で老朽化している建物本体を改修。道路情報の提供システムを更新する。
一方、新川を挟んだ「やちよ農業交流センター」では、“広域的な防災拠点”として、23年度までに、通信設備や防災倉庫の設置、現有トイレの機能強化を完了。24年度以降に、国道16号からのアクセスを強化し、駐車場を拡張、ドックランを新設する。
国道からのアクセスについては、国道と直結する出入口を内回りのみや、双方向に整備する案を検討している。
また、両施設を対象にBCPの策定や、平常時のにぎわい、災害時の機能強化につながるソフト面の取り組み、新川など観光資源との連携を進める。
今後は、国交省の社会資本総合交付金の活用など、ハード・ソフト両面から国の支援を受け、整備に着手する方針だ。