サイクル会館の大規模改修 事業費9.5億円概算(千葉市)

[2022/3/9 千葉版]
 千葉市は、千葉サイクル会館の大規模改修に乗り出す。競輪事業施設整備基金を活用し、2022年度にも外壁などの一部改修に着工する方針だ。事業費は9億5467万円を概算しており、26年度までの完了を目指す。外壁などの改修実施設計はアイダブルエー(千葉市稲毛区)が担当している。

 8日の市議会環境経済委員会で市経済部公営事業事務所が明らかにした。千葉サイクル会館は、20年3月に改訂した市公共施設等総合管理計画で計画的保全対象に位置付けられている。改修などの経費は、19年度に創設した競輪事業施設整備基金を活用する方向性が示されている。

 サイクル会館の整備に9億5467万円を概算。その内訳は、建築保全1億0481万円、電気設備改修2億1044万円、機械設備改修6億0981万円、実施設計委託など2960万円となっている。

 競輪事業特別会計補正予算案では、施設の維持・管理などに備えるため、前年度からの繰越金を財源として、競輪事業施設整備基金に1億1466万円を積み増す方針。本年度末の残高は10億1408万円となる見込みだ。

 中央区にある千葉サイクル会館は1996年2月に完成。建物の構造・規模はSRC造地下1階地上6階建て延べ5144平方m。施設は1階がロビー、2階が食堂や休養・マッサージ室、娯楽室、トレーニング室、3~6階が宿泊室で構成。千葉競輪に参加する競輪選手の宿舎となっており、競輪開催日以外にも団体の宿泊研修や会議などで利用できる。

 競輪事業施設ではこのほか、千葉公園の再整備により形状が変わる第一駐車場の整備を進めていく。22年度に実施設計などを進め、23年度の着工を目指す。事業費は測量・土質調査・実施設計委託1123万円、工事4500万円の計5623万円を見込んでいる。

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