敷地面積6500平方m想定 南消防署の移転建替(市川市)
[2022/3/8 千葉版]
市川市は、老朽化した南消防署の移転建て替えに向け、南部地区消防防災施設整備事業計画のとりまとめを進めている。構想によると、建て替えにあたっては、訓練施設や災害対策用自家給油所、ヘリポート、防災倉庫などの拠点機能や防災機能を有する「南部地区消防防災拠点施設」として整備。行徳地域の消防防災機能の充実強化を図る方針だ。
市は、老朽化した南消防署の建て替えを計画。公有地を中心に候補地の選定を進めている。公共施設等総合管理計画個別計画(2020年3月)では、第2期(23~26年度)の建て替えを想定。地域の特性や人口増などを見据えたうえで、訓練スペースなどを備えた消防署を整備する方針を示していた。
行徳地区の南消防署は、1978年に建設。構造・規模はS造3階建て1332平方m。築43年が経過するなど老朽化。職員の増加に伴う狭隘化、訓練スペースの不足などが課題となっている。
建設候補地は、現行法令などに合わせると、現在の場所に同規模の庁舎を建築することができないため移転、建て替える。
事業計画の構想によると、敷地面積は6500平方mを想定している。内訳は、庁舎建築面積1000平方m、訓練施設及び応援部隊集結地5300平方m、災害対策用自家給油所200平方m。
南消防署の移転後は、現在の南消防署跡地に出張所を新設。現行の1署2出張所(南消防署・行徳出張所・広尾出張所)から1署3出張所体制とすることで、消防防災体制の更なる充実強化を図る。
庁舎内には、防災展示室や体験コーナーなどのスペースを設け、身近で地域住民に開かれた施設とする。
公共施設等総合管理計画個別計画では、第1期(19~22年度)に国府台出張所(RC造2階建て409平方m)の建て替え、第2期は南消防署の建て替えのほか、東消防署合同庁舎(RC造5階建て延べ4243平方m)の大規模改修と、東消防署中山出張所(S造2階建て延べ267平方m)の建て替えを計画している。
南部地区以外の同市の消防体制は、東部地区「東消防署・中山出張所・高谷出張所」、西部地区「西消防署・国府台出張所・大洲出張所」、北部地区「北消防署・曽谷出張所」で編成されている。