普通建設費は約3割増 こども園事業などけん引(宮城県 色麻町22年度予算)
[2022/3/5 宮城版]
色麻町は4日、2022年度予算案を町議会3月会議に提出した。一般会計は44億2065万円で前年度比6%の増とした。普通建設事業費は32.5%増の4億1178万円を見込んでいる。この増額は認定こども園整備事業関連の旧清水小学校プール跡地整備事業4235万円、保健福祉センター屋根改修事業の6823万円などがけん引している。
色麻幼稚園の敷地を貸与して進める認定こども園の整備事業については、公募プロポーザルの結果、みらい(大崎市、泉俊彦理事長)を設置運営事業者に決定し、1日に契約を交わした。
貸与する敷地には色麻幼稚園の職員用駐車場なども含まれていることから、みらいにより23年度から実施される認定こども園建設の前準備として、町が新たな色麻幼稚園の職員用駐車場を整備する。
整備箇所は旧清水小学校プール跡地で40台分の駐車場を確保する見通し。工事は予算可決後、上半期中に発注を見込んでいる。
認定こども園は22年度に設計、23年度に建築に着手し、24年2月ごろの完成を目指す。供用開始は24年4月を予定している。施設規模は基本計画時点で平屋建てを基本とし、1971平方m~2190平方mを想定している。
保健福祉センターについては経年劣化により、激しい風雨時に壁から雨水が染み出す状況を改善するため、屋根修繕などを行う。設計発注段階では同センターの屋根部分約3300平方mの再塗装や樋などの防水工事などを予定している。改修箇所の調査や設計は楠山設計(仙台市青葉区)が担当した。
一般会計ではこのほか、広域1号線舗装工事などに7440万円、大原2号線舗装補修事業に3375万円などを盛り込んでいる。
特別会計の下水道事業では地方公営企業法の適用に伴う固定資産調査評価や移行支援業務に438万円、色麻浄化センターとマンホールポンプの改修設計に計3100万円を措置。水道事業会計では、四竈地区と清水地区の水道施設設計に4000万円、同地区の施設整備に1億3285万円などを計上した。