1期設計に2.6億円 地方卸売市場の建替(船橋市)
[2022/2/29 千葉版]
船橋市は、地方卸売市場の建て替えに着手する。優先整備する関連店舗棟と冷蔵庫棟の基本設計・実施設計業務委託料として総額2億6100万円を確保する方針だ。2022年度の地方卸売市場事業会計予算案には、22年度分の設計委託料として1億4610万円を計上、23年度分の設計委託料1億1490万円について2カ年の債務負担行為を設定している。冷蔵庫棟・関連店舗棟の基本設計と実施設計を一括で委託することを想定。施設規模は、関連店舗棟(共有部含まず)が4995平方m、冷蔵庫棟が4750tを算定している。
21年3月に策定した「経営戦略」によると、海老川を挟んだ西側エリア約3.7haを廃止し、海老川東側エリア7.7haへの集約を進めるなど範囲を縮小。管理棟以外の施設を第1期(冷蔵庫棟・関連店舗棟)と第2期(水産売場棟・青果売場棟・加工配送施設等)に分け、施設を稼働しながら順次建て替える方針を示している。西側エリア地については、事業の進捗状況を確認しながら別途活用方法を検討する。
第1期分の事業費としては約54億7000万円を概算している。内訳は、関連店舗棟・冷蔵庫棟51億0115万円、倉庫棟1億6208万円、北側仮設駐車場4196万円、設計1億7300万円。
整備スケジュールについては、関連店舗棟と冷蔵庫棟は、22~23年度の設計、24~26年度の建設、27年度の営業開始を見込む。北側仮設駐車場は、23~24年度に整備する。
第2期整備については、サウンディング調査やPFIの導入を検討。26年度ごろに予定している経営戦略の見直しの際の計上を目指し、仕様や規模、整備手法を検討する。
経営戦略策定業務はJFEエンジニアリング(千葉市中央区)が担当した。