新ごみ施設の造成着手 新年度予算案 斎場で仮設棟や解体(足利市)

[2022/2/23 栃木版]

 足利市は22日までに、2022年度予算案を公表した。一般会計は前年度当初比4.1%増の537億円で、このうち普通建設事業費は工事中の消防本部庁舎付帯施設整備事業などのほか、斎場再整備事業や新クリーンセンター整備事業で、25.4%増の39億9402万円となった。新規事業は、次期産業団地の検討やスポーツ施設改修などに予算を計上。継続事業でも、(仮称)足利スマートIC設置への測量や地質調査、土地区画整理事業、あがた駅北地区での新産業団地開発、道路整備などを進めていく。=2面に主要事業と予算額

スマートICは測量や調査に

 一般会計の新規事業を見ると、土地利用計画の策定で500万円を計上した。(仮称)あがた駅北産業団地に続く次期産業団地について、候補地を調査するため450万円を配分している。

 東部クリーンセンターの長寿命化工事には6844万円を計上し、老朽化の激しい設備を更新する。南部クリーンセンターでも、新施設稼働までの延命化に向けた改修のため、4億4513万円を配分した。

 大規模盛土造成地2カ所の地質調査には、2000万円を配分。第13分団の建替工事には、5960万円を予算化した。スポーツ施設では、総合運動場50mプールの改修に6000万円、渡良瀬運動場テニスコートの改修に6578万円を配分している。

 継続事業では、農村地域防災減災事業に1億6000万円を計上し、防災重点農業用ため池16カ所の調査を実施する。(仮称)足利スマートIC関連事業には、7630万円を予算化した。北関東自動車道の太田桐生ICと足利IC間に設置を計画しており、22年度は事業化に向けた測量や地質調査などを行う。

 斎場再整備事業では、仮設棟建設や既存建屋の解体で2億3000万円を配分している。2~3月にも、仮設斎場建設および解体、現斎場解体、火葬棟および待合棟1の建設を行う工事の入札を公告する予定で、このほか式場棟と待合棟2の建設工事は23年度に、外構工事は24年度に公告して、24年11月から新斎場を供用開始させる計画だ。同事業ではこのほか、周辺道路整備や助戸新山公園整備、下水道整備などで4593万円を配分した。

 南部クリーンセンターを改築した新クリーンセンターの建設事業では、敷地造成や調整池築造に2億0010万円、近隣にある農業研修センターの解体工事に1億0500万円、事業者選定支援業務などに5339万円を配分した。

 土地区画整理事業のうち、中央土地は1億0400万円を配分し、換地設計、用地取得、補償などを実施する。また山辺西部第一については、2億2807万円を配分して建物の移転補償などを進めるほか、換地計画の準備業務を実施。山辺西部第二は3億2187万円を配分し、移転補償や用地取得などのほか、道路築造などを行う。

 道路は、単独道路改良事業に1億8140万円を計上したほか、各路線での改良事業や修繕事業などを進めていく。通学路の安全対策には1億0600万円を計上し、江川利保通り、五十部町4号線、樺崎田沼通りなどで整備を進めていく。一般排水路工事には、改修を行うため1億2550万円を計上した。

 特別会計は、(仮称)あがた駅北産業団地開発事業特別会計が59.7%減の3億6300万円を予算化した。市では新しい産業団地について、東武あがた駅の北側区画の約20haで計画しており、22年度は造成工事などを進めていく。

 企業会計は、工業用水事業の資本的支出が25.3%減の8330万円となる。老朽化した施設を更新するため取水ポンプ更新工事や、常見水源調整塔や工業用水施設の実施設計などを行う。

 水道事業の資本的支出は、7.2%増の18億4070万円となった。一般配水管の布設等には4億2001万円、道路・橋梁整備に伴う布設替等には1億5017万円を配分。南部浄水場での更新工事等には3億3726万円、本城配水場配水池防水工事等には8825万円、叶花増圧場の設備更新等には6680万円を配分している

 公共下水道事業の資本的支出は、1.8%増の42億6090万円となっている。管渠整備では、新増設工事に8825万円、管渠改築工事に2億3000万円を配分した。また、ストックマネジメント事業に伴う改築工事には1億5000万円、実施設計には3410万円を配分。全体計画および事業計画の変更業務については、1980万円を計上している。

 処理場は、水処理設備および汚泥焼却炉設備などの補修工事に1億0368万円を配分したほか、汚泥処理棟の耐震診断に1460万円を配分した。

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