粗大ごみ施設を改良 小中体育館の長寿命化に継続費(鹿沼市予算案)

[2022/2/19 栃木版]

 鹿沼市はこのほど、2022年度予算案を発表した。一般会計は、前年度当初比2.2%増の412億円。このうち普通建設事業費は、粗大ごみ処理施設の基幹改良工事や南摩ダム地域の振興拠点整備事業などで、3.5%増の53億3410万円となっている。建設関連事業は、建設中の市役所新庁舎整備事業などのほか、JR鹿沼駅東通り整備事業、西大芦コミュニティセンター整備工事、2校の体育館の長寿命化工事、市役所前道路の無電柱化事業、第6浄水場の基本設計、黒川終末処理場の長寿命化などを行う。 =2面に主要建設関連事業と予算額

南摩ダム関連で新浄水場設計

 一般会計の重点事業としては、JR鹿沼駅東地区で実施するJR鹿沼駅東通りの整備に2億4726万円を計上する。南摩地区に整備する水源地域振興拠点施設の整備では、敷地造成工事に2億4438万円を配分したほか、周辺市道・林道の整備にも予算を充当。23~24年度に施設の整備工事を行い、24年度の供用開始を目指す。

 粗大ごみ処理施設については、施設の延命化に向けた基幹改良工事に6億3735万円を配分。陸上競技場は、土のグラウンドを全天候型にする整備を計画しており、設計に3100万円を配分した。旧西大芦小学校内に新設する西大芦コミュニティセンターの整備工事には、2億4407万円を配分している。

 見笹霊園では、新たに17号墓域を整備する工事に4037万円を配分。学校施設では、西小学校体育館長寿命化工事に2億9409万円、北中学校体育館長寿命化工事に3億0570万円の継続費を設定し、2校とも2カ年で工事を実施する。石川小学校の給水設備等の改修工事には、1億0414万円を配分した。

 道路は、市道0029号線、0004号線、0328号線の整備事業に6億4305万円を計上し、市道0003号線等の長寿命化事業には8980万円を計上する。橋梁長寿命化には9800万円を計上し、設計1カ所や点検15カ所のほか、新鹿沼橋などで工事を行う。市役所前の市道0346号線については、隣接する国道の無電柱化に合わせ、無電柱化のための共同溝予備設計に2000万円を配分している。

 企業会計は、水道事業の資本的支出が16.8%減の16億4846万円、下水道事業の資本的支出が11.9%増の18億6736万円となった。

 水道事業では、思川開発事業(南摩ダム)の24年度の完成に伴い、同事業から取水する第6浄水場の基本設計で2000万円を配分した。第1浄水場更新に伴う機械棟や浄水池の新設工事には、2億0350万円を配分。第2浄水場系(富岡)、第3浄水場系(上日向)、永野浄水場系の配水管の耐震化事業には4億円を計上した。

 下水道事業では、老朽化した黒川終末処理場を段階的に長寿命化するため、22年度は監視棟、第1系水処理消毒施設などの再構築工事に4億4800万円を配分した。雨水処理は、千手雨水幹線の詳細設計に2800万円を配分。また、汚水処理では不明水調査や基本設計で1716万円、各処理分区の幹線工事などで2億6948万円を配分している。

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