南小改修に15億円 当初予算案 駅西口で立体駐車場工事(石岡市)
[2022/2/19 茨城版]
石岡市(谷島洋司市長)は16日の記者会見で、新年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は352億6000万円で、対前年度比7.6%の増となった。このうち、普通建設事業費は、同34%増の51億5707万円。特別会計は9会計で総額222億6062万円となり、同0.8%減となった。主な事業としては、南小学校の長寿命化工事に2カ年の継続費を設定したほか、西口交流施設の立体駐車場工事費や、複合文化施設への民間活力検討委託料、高浜駅周辺のまちづくり検討委託料などを盛り込んだ。
主な事業のうち、南小学校長寿命化改良事業では、22-23年度の2カ年で総額15億1190万円の継続費を設定した。新年度から2カ年で校舎と体育館の長寿命化や外構工事などを実施し、24年4月の供用開始を目指す。
この事業は高浜小と三村小、関川小、南小学校の4校を南小に統合するもの。工事は長寿命化として、屋上防水や外壁、内装、設備の更新、教室配置の見直しなどを予定している。また、エレベーターの設置や段差の解消などを行い、バリアフリー化を図っていく。外構工事では、グラウンド整備と排水整備、バス回転場を含む外構を実施する。なお、実施設計は三上建築設計事務所(水戸市)が担当している。
石岡駅周辺整備事業には、西口交流施設駐車場整備工事費4億6491万円や東口都市公園整備工事費812万円、西口バスターミナル広場利活用検討業務委託料734万円などを盛り込んだ。このうち、駐車場整備は、西口交流施設の整備を受けて、市営の平面駐車場と駐輪場を立体駐車場に整備するもの。施設の規模は2階建て、延べ約1800平方mで計画。実施設計はクボタ建築設計事務所(石岡市)が担当する。
東口都市公園整備では、子育て世代を中心に幅広い世代が利用できる都市公園の整備を進めていく。また、ステーションパークの利活用事業は、同地にあるバスロータリーが今後、BRTと一体化して機能を移転することに伴い、その跡地を有効活用するもの。現在は店舗スペースの増設やイベントスペースの確保など、市民の集う場所としての整備を想定している。
複合文化施設整備事業では事業者選定等アドバイザリー委託料に346万円を予算化した。この事業は、市民会館や図書館などの機能を集約した複合施設を整備するもの。その複合施設を整備する際、市では民間活力の導入を検討している。22年度にはサウンディング調査などを実施し、民間の意向を把握し、整備の方向性を決定していく。なお、複合施設の基本計画案には本年度中にも策定する予定となっている。
都市計画一般費では高浜駅周辺まちづくり検討調査委託料に346万円を予算化。この事業は高浜駅周辺を、良好な居住空間を有する地域拠点とするために、同地域の課題を明らかにしたうえで、検討を行うもの。具体的には、駅舎のバリアフリー化や駅前広場の整備などを想定している。
小学校維持管理費では学校施設修繕工事費に1億5780万円を計上。修繕の対象となるのは石岡小学校の体育館となる。工事では雨漏りの修繕などを予定している。
このほか、新年度予算では多数の公共施設の解体に着手する。主なものでは旧市民会館の解体設計1533万円や旧国民宿舎つくばねの解体設計1251万円、旧けやきの家の解体設計431万円、旧児童館の解体設計402万円などを盛り込んだ。また、旧愛郷橋出張所解体工事費に3183万円を予算化している。
道路関係では、合併市町村幹線道路緊急整備支援事業で道路改良工事費7500万円や測量・設計・調査委託料5613万円を計上。このうち、上林・上曽線で延長200mの道路改良工事を行う。工事費には6000万円を確保した。
また、石岡筑西線の下宿交差点を中心に200m区間の整備に着手する。これは上曽トンネルの開通によって交通量が増加することを見こしての対応となる。今回は設計と測量委託料に1100万円を計上している。このほか、駅前・東の辻線と村上・六軒線については用地買収と補償などを進める予定だ。
特定教育・保育施設整備事業では民間保育園の建て替えに4億2174万円を補助する。対象となる施設は明照保育園1施設となる。