2022年度予算案 大久保東小の建替着手(習志野市)
[2022/2/16 千葉版]
習志野市の宮本泰介市長は15日の定例記者会見で、17日開会の市議会定例会に提出する2022年度予算案の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比2.6%(16億2000万円)増の総額631億2000万円。他の特別3会計と企業3会計を加えた市全体の支出規模は1187億8940万円で、同5.6%の増。一般会計は、生活保護費など扶助費の伸びなどにより、19年度、20年度に次ぎ、当初予算としては過去3番目の予算規模となった。大久保小学校や第二中学校の建て替え、仮称・向山こども園の建設などに継続費を設定、大久保東小学校の全面改築に向け基本計画の策定に着手する。
一般会計の普通建設事業費は54億6851万円(前年度比2.7%増)で、補助事業が14億6260万円(同69.6%増)、単独事業が40億0590万円(同10.2%減)。小中学校の長寿命化改修工事や改築工事、こども園の整備工事などの着工に伴い増額となっている。
学校関連では、新規事業として大久保東小学校の校舎改築事業に2533万円を確保。校舎・体育館等の全面改築工事に向け基本計画を策定する。
大久保小学校校舎改築事業には2億8005万円を計上し、併せて5カ年の継続費を、第二中学校校舎改築事業には4億0418万円を配分し、4カ年の継続費を追加する。大久保小学校の設計は教育施設研究所、第二中学校の設計は桂設計が担当している。
仮称・向山こども園整備事業には2カ年、向山小学校の改修工事には3カ年の継続費を設定。向山小学校の校舎を改修、第2グラウンドにS造2階建て延べ2047平方mの園舎を新設する。こども園建設と小学校の改修設計は、千都建築設計事務所が担当。履行期限は3月末まで。
新清掃工場建設等検討事業には568万円を割り当て、芝園清掃工場の建て替えに向け、事業手法や民間活力の導入などの課題を整理するとともに、財源確保に必要な手続きを進める。
21年度の新清掃工場建設計画等検討業務委託は東和テクノロジーに委託。循環型社会形成推進地域計画(概要版)の作成などを進めている。履行期限は3月末まで。
鷺沼地区土地区画整理事業には1661万円を予算化。組合設立認可の申請を支援するともに公共施設用地の編入に伴う協議図書や都市計画図書を作成する。また、勉強会などを通じて地権者の合意形成を図り、都市計画の決定に向けて県と協議する。
新消防庁舎等建設事業には5578万円を配分し、2カ年の継続費を追加。新庁舎建設事業のIII期工事として、消防訓練棟を建設、外構を整備する。
放課後児童会施設整備事業には5689万円を投じ、谷津第六児童会を整備、大久保児童会や大久保第二児童会の解体などに充てる。
このほか、当初予算案には、準備工事など保育所の私立化事業に1億1139万円、キュービクルや体育館照明灯など習志野高校の施設改修に1億1083万円、放課後子供教室の整備に7531万円、芝園フットサル場人工芝張替に5772万円、緑道橋長寿命化修繕計画策定に必要な点検調査に4201万円、公園遊具長寿命化対策に3704万円を計上している。