西公民館改築に工事費 長寿命化へ準備の一年(22年度予算案 宮城県 岩沼市)

[2022/2/11 宮城版]
 岩沼市は10日、2022年度予算案を公表した。一般会計は前年度比1.4%増の174億円。このうち普通建設事業費は大型事業の収束に伴い前年度比約35%の大幅減となったものの、約12億円を確保し、西公民館のリニューアル工事や市営桑原住宅改修工事など優先度の高い事業を推進する。ハナトピア岩沼の改修基本計画や保健センターなど4施設の長寿命化設計といった予算も計上しており、22年度は準備の年となる。

 一般会計の増は、震災関連となる災害公営住宅家賃対策関連事業費などが押し上げた。10日の会見で菊地啓夫市長は「災害への対応や子育てなど4本を柱に予算を編成した。行政サービスのデジタル化、公共施設の長寿命化などに取り組む。次世代へ負担を残さない健全運営を行いたい」と予算概要を説明した。

 主な事業を見ると、「仮称・岩沼西子育て支援センターリニューアル事業」に工事費2億0790万円を計上。西公民館を子育て支援施設に改修する。実施設計は構建築設計事務所(仙台市青葉区)が担当している。

 市営住宅には工事費1億1000万円を措置。桑原住宅の屋根や外壁改修を予定する。道路・河川関係では、除融雪を含む維持補修事業に2億6092万円、朝日竹の内線改良に2475万円、志賀沢川の浚渫事業に工事費3080万円を盛り込んだ。

 このほか委託関係では、長寿命化改修への設計費として保健センターに1500万円、ひまわりホーム(障害者就労支援施設)に600万円、トレーニングホームたてした(知的障害者自立生活体験学習施設)に400万円、相の原保育所に900万円を充てる。岩沼西小学校には劣化度調査費875万円、ハナトピア岩沼の再整備に向けた基本計画策定費770万円、市道林中新田線の改良に向けた測量設計費2100万円、7基の橋梁修繕へ設計委託費2310万円を盛り込んだ。

 下水道事業会計には管渠建設事業に実施設計業務などの委託費7810万円、工事費5億2910万円を充当。水道事業会計には根方低区2号配水池の耐震補強工事などに4億6180万円を計上している。

■岩沼市 主な会計別予算案 2022年度 (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比(%)
一般会計 174億0000 1.4
普通建設事業費 11億8115 △34.5
補助事業 3億2007 △14.4
単独事業 8億6108 △39.8
特別
会計
 矢野目西地区
土地区画整理事業
5億9981 0.0
企業
会計
下水道事業 33億2933 1.9
建設改良費 8億2178 12.8
特定公共下水道事業 4億6258 △2.1
建設改良費 2億6009 △8.5
水道事業 19億3326 △23.3
建設改良費 5億0078 △33.6
※1万円未満切り捨て

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