22年度予算案 骨格編成も普通建設費61%増(千葉県木更津市)
[2021/2/1 千葉版]
千葉県木更津市の渡辺芳邦市長は1月31日、記者会見を開き、2022年度当初予算案を発表した。3月に市長選挙を控えていることから、骨格予算として編成したものの、一般会計は前年比9.8%増の518億5500万円となり、過去最大の予算規模となった。このうち普通建設事業費は同61.3%増の74億1471万円を計上。新火葬場整備運営事業や周辺の市道整備などの工事が本格化することから、大幅に増加している。
記者会見で渡辺市長は22年度当初予算案について、3月27日に市長選挙が執行予定となっていることから、政策的経費を除き、義務的経費や継続事業に関する事業費を計上する骨格予算として編成したことを報告し、「オーガニックなまちづくり」のステップアップを図っていきたいと意気込みを語った。
新火葬場整備事業に27億6218万円を充て、12月に供用開始を予定している新火葬場「きみさらず聖苑」の整備工事を本格化する。併せて、周辺市道整備事業に2億7700万円を投じ、市道の拡幅などを推進する。
継続事業となる江川総合運動場拡張整備事業には6億1488万円を充て、野球場やサッカー場の整備工事を進め、23年度中の供用開始を目指す。運動場周辺の市道整備にも4000万円を計上している。
JR巌根駅整備事業では1億9590万円を予算化。巌根駅東側へ改札口を設置するため、詳細設計を実施するJR東日本に対して補助金を交付するほか、岩根人道跨線橋にエレベーターを設置することにより、バリアフリー化を図る考えだ。
まちづくり支援事業で2398万円を計上。防衛省のまちづくり支援事業を活用し、文化芸術施設や防災公園など公共施設のほか、商業施設の整備などの具体的な方策を示す「まちづくり基本計画」の策定を進めていく。
庁舎整備事業に359万円を配分。25年度の新庁舎移転に向け、具体的なフロア計画や関係書類などの作成に着手する。図書館耐震対策事業には4200万円を充てる。築50年近くが経過し、経年劣化が進み、耐震性能が不足しているため、必要な箇所で耐震補強工事を進めていく。
土木関連では、パークベイプロジェクト推進事業(富士見通り歩道改良)2億8500万円、交通安全施設整備事業3491万円、中の島大橋改修事業7500万円などを盛り込んでいる。
このほか新規事業として、自転車駐車場整備計画の作成に600万円、地球温暖化対策実行計画の策定に718万円、市街化調整区域内開発区域図の作成に800万円、久津間・畔戸排水機場の長寿命化に向けた機能保全計画の策定に4700万円をそれぞれ計上している。