砂防堰堤の設計追加 発注予定/年度内に2件入札(宮城南部復興)

[2022/1/27 宮城版]
東北地方整備局は、26日付で発注予定に県内の業務3件を追加した。いずれも丸森地区の特定緊急砂防事業に関連した業務で、2件が砂防堰堤の改良設計、もう1件が砂防堰堤の改良に伴う地質調査。3件とも3月までに宮城南部復興事務所が一般競争入札で発注する。同事務所は近く入札手続きを公告する見込み。砂防堰堤の改良工事は2022年度以降に発注する。

追加したのは「内川流域内川砂防施設設計業務」、「内川流域五福谷川砂防施設設計業務」、「内川流域内川砂防施設地質調査」の3件。履行期間はいずれも約5カ月。

砂防施設の設計業務2件は、既存の砂防堰堤に鋼製スリットを付け加えるなどして改良するため、予備・詳細設計と測量をまとめる。内川では本堤の前面に保護工を入れることも想定している。

既存の砂防堰堤は、内川が鷲の平川堰堤で堤長75m、堤高9.2m、五福谷川は五福谷川堰堤で堤長37.4m、堤高4.4mの規模。県が管理している。

地質調査業務は、鷲の平川堰堤を改良するに当たって機械ボーリングなどを実施する。

丸森地区の特定緊急砂防事業では、2019年の東日本台風で土砂洪水被害を受けたため、砂防堰堤を4基新設し、既存堰堤6基を改築するほか、内川、新川、五福谷川にそれぞれ遊砂地を整備する。総事業費は90億円を試算。2024年度までの全体完成を目指す。

既存堰堤の改良はこれまでに4基が着工しており、今回設計を委託する2基は新年度以降に工事発注する。砂防堰堤4基や遊砂地3カ所の新設工事も22年度以降に発注する。

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