[2022/1/27　千葉版]
　千葉市は、総合保健医療センターの大規模改修を計画している。改修に伴い、環境保健研究所が移転するため、施設全体のあり方や機能など計画づくりを進めており、2022年度当初予算案で実施設計委託料を要求していることが分かった。

　美浜区の総合保健医療センターは、保健所と環境保健研究所、休日救急診療所などで構成。施設の構造・規模はSRC造地下1階・地上5階建て延べ1万5200平方ｍで、1993年3月に供用を開始した。完成から30年近くが経過し、設備などの老朽化も進んでいる。

　2020年3月に改訂した市公共施設等総合管理計画では、計画的保全対象に位置付けられているため、大規模改修に着手する方針だ。大規模改修に伴い、環境保健研究所を大宮町第二団地跡地(若葉区大宮町3816)に移転する。

　環境保健研究所整備工事を設計・施工一括(DB)方式で戸田・新日本建設共同企業体に発注した。施設の構造・規模はRC造3階建て延べ4148平方ｍを想定している。

　ロビーやリフレッシュコーナーには、県産材の木材を積極的に採用する。水害に配慮し、電源確保の重要な設備となる受変電設備は3階電気室、発電機は屋上にそれぞれ配置。屋上に太陽光発電パネルを設置し、自然エネルギーを積極的に利用する計画だ。

　実施設計のとりまとめ作業を進めており、今春の着工、23年5月までの完成を目指す。基本設計は長大(千葉事務所・千葉市中央区)が担当した。