県立柏の葉公園でPark-PFIを初導入(千葉県)
[2022/1/26 千葉版]
千葉県県土整備部は、柏市の県立柏の葉公園で公募設置管理制度(Park-PFI)を初めて導入する。事業化検討に関するサウンディング型市場調査の実施要領を公表した。対話などで出された意見などを踏まえ、「公募設置等指針」を作成し、3月末に事業公募する予定だ。
柏の葉公園では、民間活力導入による、さらなる魅力度向上に向けて、2018年に事業発案に関するサウンディング型市場調査を実施。20年度に「整備・管理の方針」を策定するとともに、公募対象箇所をメインストリート(学園の道)の核となる3つのエリアに絞った。
本年度は、新型コロナウイルス感染症などによる社会経済情勢の変化に対応するため、再度アンケートやヒアリングを実施し、具体的な公募対象箇所を設定した。
対象区域は▽中央エントランス付近のAエリア(3000平方m)▽レストハウス付近のBエリア(5330平方m)▽北エントランス付近のC-1エリア(5000平方m)▽多目的広場付近のC-2エリア(1万5230平方m)──の4カ所。
Aエリアでは緑と調和した便益施設(飲食)やサークルベンチ(半円形)の改修、Bエリアでは修景・親水を活かした便益施設(飲食)やレストハウスの改修、休憩施設、C-1・2エリアでは都市型スポーツを含む新たなスポーツ施設や無料で使える休憩スペースなどを想定している。
市場調査の対象となるのは、自らが主体的に事業を実施する意向のある民間事業者またはそのグループのほか、飲食・物販・催事など公園施設の運営に携わり、事業者とのマッチングを希望する民間事業者。事業者間のJV組成や協力業者のマッチングを促すため、マッチングを希望する事業者のリストを作成し、希望者に配布する。
2月16日まで申込書や意見書を受け付け、2月21日~3月4日に個別対話を実施。3月中旬に公募設置等指針の再検討・修正を進め、3月末に事業公募する予定だ。
県立柏の葉公園は「健康・文化・みどり」をテーマに、県民のうるおいとやすらぎの場として開設した広域公園。面積は45haで、年間来場者数は約150万人。子供からお年寄りまで幅広い世代の憩いの場となっている。
来場者数に比べて飲食・売店・休憩などの施設が不足している。気軽に利用できる新たな都市型スポーツ施設の設置や緑あふれる公園環境の維持など、県民ニーズの多様化にも対応する必要があるため、Park-PFIを導入し、施設整備を進めていく方針だ。