25市町の12月期の公共事業 契約率は76.7%に(栃木県市町村課)

[2022/1/25 栃木版]

 県市町村課はこのほど、県内市町が実施する2021年度公共事業について、12月期(第3四半期)の執行状況をまとめた。契約済額は各団体合わせて1581億8200万円で、予算額2063億4500万円に対する契約率は76.7%に達した。また、支払済額は717億2100万円で、執行率は34.8%。なお、前年度同期は予算額2268億6200万円に対し、契約額1645億0900万円で契約率72.5%、支払済額734億8000万円で執行率32.4%となっていた。

 本年度の9月期(第2四半期)と比べると、第2四半期は契約率60.0%、執行率20.8%だったことから、契約率で16.7ポイント、執行率で14.0ポイント伸ばしている。なお、6月期(第1四半期)は契約率が40.1%、執行率が10.7%だった

 また事業別の内訳は、12月期の補助事業が予算額1003億9100万円に対し契約済額790億4100万円で契約率78.7%、支払済額が349億2800万円で執行率34.8%。一方、単独事業は予算額1059億5400万円に対し契約済額791億4100万円で契約率74.7%、支払済額が367億9300万円で執行率34.7%となる。

 令和元年東日本台風の災害復旧事業費は20年度がピークで、本年度はコロナ対策に予算が割かれ、公共事業費は減少傾向となっている。全体の予算額は2063億4500万円で、前年度の2268億6200万円から205億1700万円の減。契約済額は1581億8200万円で前年度の1645億0900万円から63億2700万円少なく、支払済額は717億2100万円で前年度の734億8000万円から17億5900万円少ない。

 市町ごとの契約率の状況を見ると、最も高かったのは壬生町の90.8%で、次いで益子町の85.3%、宇都宮市の80.5%、那珂川町の80.4%、那須烏山市の80.3%、足利市の80.2%と続き、この6市町が80%を超えた。

 このほか、佐野市の79.7%、さくら市の79.6%、日光市の78.6%、那須塩原市の78.4%、茂木町の77.6%、大田原市の76.7%も含めた12市町が県平均を上回っている。90%を超えた市町があった一方、40%台や50%台の市町もあり、市町間で大きな差が生じている。

 前年度同期と比較すると、益子町は前年度の66.5%から18.8ポイント増加し、壬生町も同じく75.3%から15.5ポイント増加した。那須塩原市は64.8%から13.6ポイント、鹿沼市は57.0%から12.4ポイント増加している。

 また予算執行率は、鹿沼市が53.1%で最も高く、次いで高根沢町の51.7%、茂木町の51.6%、日光市の49.9%、小山市の47.9%、市貝町の45.9%、那須烏山市の44.3%と続く。

 以下、益子町の43.6%、大田原市の43.9%、足利市の39.7%、上三川町の38.7%、塩谷町の35.9%、さくら市の35.2%まで、計13市町が県平均を越えた。一方、予算執行率が低かったのは芳賀町の18.4%、栃木市の27.7%、壬生町の28.8%、那須塩原市の29.1%など。

 前年度同期と比較すると、高根沢町は前年度の20.4%から31.3ポイント、鹿沼市は同じく24.6%から28.5ポイント、茂木町は27.7%から23.9ポイント、日光市は29.3%から20.6ポイント上回った。逆に、真岡市は前年度の57.1%から24.2ポイント下回り、壬生町も35.4%から6.6ポイント、那珂川町も36.7%から5.3ポイント、野木町も35.4%から4.5ポイント下回った。

 (2面に市町別契約状況表)

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