施設規模8500㎡に 幕張新都心の新設小学校(千葉市)
[2022/1/21 千葉版]
千葉市は、幕張新都心若葉住宅地区に新設する小学校について、基本計画の概要を明らかにした。児童900人を受け入れ可能な施設を想定しており、施設規模は約8500平方mを算出。整備手法は従来方式を採用し、総事業費は35億円規模を概算している。2022年度から基本・実施設計を進め、24年度の着工、26年4月の開校を目指す。基本計画策定支援業務は明豊ファシリティワークス(本社・東京都千代田区)が担当。
従来方式を採用
22年度の予算要求では、新設校建設に1億2000万円を計上。住宅の開発が進む幕張新都心若葉住宅地区での新設小学校建設に向けて、基本・実施設計に着手する方針だ。
計画地は小学校・公益施設用地(美浜区若葉3丁目1番26)の約1.8ha。用途地域は第二種住居地域で、敷地内では新たな市立病院の建設が計画されている。
施設整備方針をみると、普通教室の面積は従来よりも広い、1クラス当たり72平方m程度とし、セミオープン形式を採用する。最大27学級を許容できる計画とする。
合計面積は8500平方mを概算。その内訳は普通教室2678平方m、特別教室768平方m、管理諸室960平方m、共用部分2573平方m、体育施設1385平方m、屋外施設100平方mとなっている。
校舎の構造については、RC造とS造、木造を比較検討。「S造を中心とした躯体構造」とし、3階建てを想定している。整備手法については▽直接施工方式(従来方式)▽デザインビルド(DB)▽維持管理を含めるリース▽ECI▽PFI(BTO)──の5方式を比較検討した結果、従来方式を採用することを決めた。
幕張新都心若葉住宅地区では、居住人口1万人、住宅4500戸規模の新たな街づくりが進められている。指定校の打瀬小学校では、若葉住宅地区全ての児童を受け入れた場合、26年度以降、31学級以上の過大規模校となり、教室不足が発生する見込み。良好な教育環境を確保するため、新たな小学校を設置する計画だ。