39河川の6.2km浚渫 本年度から4カ年で2億円(宮城県 気仙沼市)

[2022/1/19 宮城版]
 気仙沼市は国の緊急浚渫推進事業で、市が管理する260河川のうち、39河川の延長約6.2kmで堆積土砂の浚渫撤去と支障木の伐採を進める。事業期間は2021~24年度の4カ年。総事業費は約2億円。土砂の浚渫量は合計で約9000立方mを見込んでいる。

 初年度となる本年度は、7河川の延長約1.2kmが対象で、掘削量が2348立方m。地区別では本吉が3河川、気仙沼が4河川となる。

 本年度分の浚渫業務は、松川、午王野沢川沢他2河川、濃野沢川他2河川の3件に分け、昨年11月17日に一般競争入札を開札して発注した。松川は松田建設(気仙沼市)が2687万2000円、濃野沢川他は同社が742万9000円、午王野沢川他は吉田建設工業(同)582万6000円で落札した。工期は3件とも3月18日まで。

 22年度は5河川の延長約1.3kmで浚渫や伐採を予定。浚渫量は2437立方m。地区別では気仙沼が4河川、唐桑が1河川。

 23年度は、12河川の延長約1.7kmを計画しており、浚渫量が2361立方m。対象河川は気仙沼が9河川、唐桑が1河川、本吉が2河川。

 最終の24年度は、気仙沼14河川と本吉1河川の計15河川で、対象延長が約2km。掘削量は1968立方mを計画している。

 本吉に関しては、22年度以降に九多丸川の延長約80m、信夫川の延長約40m、登米沢川の延長600mで浚渫を予定している。

 国は昨今の相次ぐ河川氾濫などを踏まえ、20年度に緊急浚渫推進事業債を創設。地方公共団体が単独事業として緊急的に河川などの浚渫を実施できるよう、20年度から24年度まで浚渫費について特例地方債の発行を可能とした。

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