勤労会館大規模改修へ設計着手 (千葉県市原市)
[2022/1/12 千葉版]
千葉県市原市は11日、勤労会館(愛称・youホール)の大規模改修に向けた実施設計業務について、委託先を選定する一般競争入札を公告した。施設をリニューアルし、いちはら子ども未来館(仮称)を整備する計画だ。夏ごろの着工、2023年4月のオープンを目指している。
「youホール利活用方針案」に基づき、子どもと親を徹底応援し、新たな価値と魅力を創造する子育て・子育ちの拠点施設を整備するため、実施設計に着手する。12月補正予算では設計委託料1800万円を確保した。
施設の構造・規模はSRC・一部S造4階建て延べ5339平方m。1995年9月に竣工した。1階が健康増進室や和室、市原ワークプラザ、2階が会議室や創作室、料理実習室、音楽室、体育室、3~4階が多目的ホールで構成している。
同業務では、外壁改修工事やエレベーター改修工事、エントランスホール天井耐震化含む内装改修工事の実施設計のほか、吊り天井や付帯設備の耐震点検、仮設計画や工程計画の検討、設計書の作成、工事費の積算などを進めていく。履行期限は7月15日まで。
一般競争入札の参加資格として、2020・21年度市入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント部門)に登載されている者のうち、建築関係建設コンサルタントに登録があることのほか、業務実績などを求めている。17日まで参加申請、24・25日に入札書をそれぞれ受け付け、26日に開札する予定だ。
実施設計の成果を踏まえ、5月下旬に外壁やエレベーターの改修工事、7月下旬に内装工事をそれぞれ発注し、23年2月下旬の完了を予定している。
市商工業振興課はyouホール利活用方針案をとりまとめた。整備方針をみると、施設のリニューアルにあたり、既存の施設を効果的に活用したものとする。
利用者に事故の危険性がないよう、安全・安心確保のために必要な改修を進めるとともに、経年劣化による雨漏りなどに対応した外壁改修も併せて実施する。
保健センターから移設する子育てネウボラセンターについては、プライバシーやセキュリティ面に十分配慮する。子どもや乳幼児用のトイレの整備、和式トイレの洋式化、授乳室の設置など、子どもや乳幼児を連れた保護者の利用を踏まえた整備を進めていく。
必要なサイン表示などの工事を実施するほか、来館者の利便性向上を図るため、公衆無線LAN(Wi-Fi)を整備する方針が示されている。