下野市 天平の丘公園を再整備 緑の基本計画案 薬師寺地区で沿道緑化
[2022/01/08 栃木版]
下野市はこのほど、緑の基本計画の素案をまとめた。それによると、計画期間はおおむね20年間とし、目標年次を2040年度に設定。基本施策には緑の保全、公園での防災関連施設の設置、公園緑地の機能拡充などを挙げている。緑化重点地区には薬師寺地区・国分寺地区・グリーンタウン地区・グリムの森周辺の4地区を設定し、薬師寺地区の沿道の緑化や、天平の丘公園の再整備などを進めるとしている。
市の公園緑地等は20年度現在、街区公園49カ所、近隣公園8カ所、地区公園5カ所、運動公園1カ所、広場63カ所、運動場23カ所、その他公園緑地21カ所、公共公益施設の植栽地21カ所の、計194カ所(A179.43ha)となっている。市の地域性緑地は、農業振興地域6174.7ha(農用地区域3119.6ha)、地域森林計画対象民有林306haの計6480.7haとなる。
基本施策のうち、緑の保全では▽平地林、河川・水辺、田園・集落、市街地の緑の保全▽歴史・伝統と一体となった緑の保全(古墳や史跡)▽地域を象徴する緑の保全▽地域を象徴する緑の保全-などを実施する。
緑の活用では▽公園緑地の活用(天平の丘公園の再整備の推進など)▽景観形成への緑の活用(生垣設置や民有地の緑化、工業地の緩衝緑地帯の確保や敷地内緑化、農道法面や遊休農地等への植栽)▽防災拠点としての公園緑地の活用(国分寺運動公園・大松山運動公園・祇園原公園・諏訪山公園・別処山公園で、植栽や防災関連施設の設置を推進)▽災害の未然防止等に資する緑の活用(避難場所に指定されている公共施設等への植樹帯・植樹ますの設置)-などを実施。
緑の創出では▽公園緑地の機能拡充(健康遊具等の設置やバリアフリー化)▽緑の散策ネットワークの形成(街路樹の管理手法の検討など)▽観光交流施設や公共施設等への緑空間の創出(草花や樹木の植栽、駐車場の緑化、植樹帯の確保など)-などを挙げた。
緑化重点地区の施策のうち、薬師寺地区では下野薬師寺いにしえの道整備(沿道の緑化推進)や良好な平地林の保全などを実施。国分寺地区では、天平の丘公園の再整備(公園内の緑化推進)や良好な平地林の保全などを実施する。
グリーンタウン地区では、ゆうがお通りの街路樹や、自治医科大学周辺土地区画整理事業区域における適切な緑化推進や街区公園・近隣公園などで適切な維持管理などを実施。グリムの森周辺では、緑環境の維持管理、隣接する市街地(下古山土地区画整理事業区域)内の街区公園・近隣公園などの維持管理や住宅地の生垣設置や低木植栽の促進などを行う。