地元建設業が大雪対応 除雪作業や倒竹処理に奔走(千葉県)
低気圧や寒気の影響で6日、千葉県内では大雪に見舞われ、各地で渋滞が発生するなど、交通インフラに大きな影響を及ぼした。地元建設業者は県土整備部と連携し「地域の守り手」として、除雪作業にあたったほか、県内全域で倒竹の処理や路面凍結防止剤の散布などの対応に奔走した。
日本の南を進む低気圧の影響で気温が下がり、県内全域で大雪となった。銚子地方気象台は午前10時29分、県内全域に大雪注意報を発令。午後4時34分には4年ぶりとなる大雪警報を発令した。千葉市では7cmの積雪を観測している。
県土整備部は大雪注意報の発令に伴い、情報収集体制に移行。各土木事務所は、災害協定に基づき、県建設業協会(高橋順一会長)の各支部に協力を要請した。これを受け、県内全域の支部会員企業は緊急出動し、土木事務所の職員とともに管内のパトロールを実施した。
大雪の影響で、県内各地で全面通行止めが発生した。葛南土木事務所管内では、車がスリップ、立ち往生した県道船橋行徳線・妙典橋(市川市高谷~妙典)で、京葉支部の工営建設(市川市)が除雪作業、勝美建設(市川市)が路面凍結防止剤の散布を実施した。
君津土木事務所管内では、県道君津鴨川線・房総スカイライン旧有料部(君津市東粟倉~笹)で、君津支部の平田工務店(君津市)が除雪作業と倒竹撤去を行った。
山武土木事務所管内では、県道山田台大網白里線(大網白里市季美の森南~餅木)で、山武支部の伸栄建設(大網白里市)が人手による除雪作業を進めた。
特に君津、市原、長生、夷隅、香取、安房の各土木事務所管内で対応箇所が多く、県内全域の各支部会員企業は倒竹の処理や路面凍結防止剤の散布などの対応に追われた。
県建設業協会は、県と「地震・風水害・その他の災害応急対策に関する業務基本協定」を締結。土木事務所からの要請により、各支部は発災直後から県が管理する道路や河川などの公共土木施設の被害状況の調査、道路の通行を規制する看板設置などの安全措置、道路の応急工事を実施し、二次災害の防止や迅速な災害復旧に貢献している。