名取高校で旧体育館解体 工事は56件発注 (発注予定 宮城県出納局)
[2022/1/6 宮城版]
宮城県出納局は2021年度第4四半期の発注予定を発表した。1月1日時点で建設工事56件、建設関連業務55件の発注を見込んでいる。学校施設の解体について、土木部は名取高校(岩沼市)の旧体育館の解体工事を発注する。
宮城県が更新した発注予定によると、予定価格が250万円以上となる建設工事は56件(本庁21件+出先機関35件)を発注する考え。前年同期より81件の減少。年度当初に発表した件数より、586件減少した。
56件のうち、土木部は39.3%に当たる22件(本庁6件+出先機関16件)を所管している。農政部は5件(本庁1件+出先機関4件)、水産林政部は12件(出先機関のみ)を所管。上下水道工事などを所管する企業局は、4件(本庁1件+出先機関3件)の発注を見込んでいる。
学校施設の解体について、土木部は1月中に「名取高旧屋内運動場解体工事」と「視覚支援学校校舎解体工事」の一般競争入札を公告する考え。
名取高校では新体育館の完成に伴い、S造2階建て延べ2297平方mの旧体育館を解体する。併せて、新施設と連結する渡り廊下を建設する。工期は約9カ月、概算工事費は2億円を見込んでいる。
老朽化した校舎の建て替え事業を行っている視覚支援学校(仙台市青葉区)では、RC造3階建て延べ4478平方mの既存校舎を解体する。工期は約6カ月、概算工事費は1億円を見込む。宮城県は2022年度に、視覚障害者情報センターと複合化する新施設の建設工事を発注する予定。
学校施設の建設では、秋保地区(仙台市太白区)に新設する仙台南部地区特別支援学校について、「仙台南部地区特別支援学校新築昇降機工事」を発注する。学校の本体工事は前田建設工業(東北支店・仙台市青葉区)・西武建設(同)・阿部和工務店(仙台市青葉区)JVが受注済み。また、寄宿舎の建設に関連し、「仙台南部地区特別支援学校寄宿舎等新築電気工事」と「仙台南部地区特別支援学校寄宿舎等新築機械工事」も発注する。3件とも1月中に一般競争入札を公告する。
阿武隈川下流流域下水道の管路整備に関し、企業局は2月に「阿武隈川幹線管渠改築工事」を発注する。岩沼市南長谷に敷設されている汚水管(口径1350mm)を、310mにわたって管更生する。工期は約8カ月、概算工事費は2億4000万円を見込んでいる。
水道管の更新では、大崎広域水道事務所が1月中に「三本木枝線管路更新工事1」と「三本木枝線管路更新工事2」の一般競争入札を公告する。ともに施工地は大崎市三本木蟻ケ袋字大日向。口径400mmの水道管を、工事1で350m、工事2で300m敷設する。
防潮堤の工事では、気仙沼地方振興事務所が1月中に「気仙沼漁港大浦防潮堤工事その4」の一般競争入札を公告する。延長145mを施工するもので、概算工事費は2億8000万円を見込んでいる。