マリンスタジアムのあり方検討へ 22年度各局の予算要求(千葉市)
[2022/1/6 千葉版]
千葉市は、2022年度各局予算要求の概要を公表した。ZOZOマリンスタジアムのあり方検討基礎調査や幕張新都心若葉住宅地区での新設校建設に向けた基本・実施設計に着手するほか、花見川図書館・こてはし台公民館の改修工事などを進めていく方向性が示されている。
22年度の予算要求では、各事業の所管局長が22年度の事業に必要だと思われる経費を市長に要求した見積額としてとりまとめた。一般会計は、見積総額が5199億4200万円となり、対前年度予算比11・5%増加している。
新規事業では、ZOZOマリンスタジアム今後のあり方検討基礎調査に3000万円を要望。スタジアムの今後のあり方を検討するため、既存施設を活用する場合や建替えを実施する場合を想定し、施設の機能や官民連携手法などについて基礎調査に着手する方針だ。
次期最終処分場の整備では1600万円を求め、建設候補地などを検討を本格化する。市民会館再整備では1億3200万円を計上し、現市民会館を建替えるための基本設計を進めていく。
花見川図書館・こてはし台公民館改修に5億9700万円を要求。花見川図書館の空調設備に不具合が発生し、大規模な改修が必要なことから、老朽化している近隣のこてはし台公民館を花見川図書館に移転させ、複合化する工事に着手する。
新規事業以外をみると、新設校建設に1億2000万円を要求し、住宅の開発が進む幕張新都心若葉住宅地区での新設校建設に向けて、基本・実施設計に着手する。中等教育学校整備では1億2200万円を計上し、稲毛高等学校・附属中学校の老朽化した校舎などの全面改修に向けて、実施設計などを本格化する。
都市計画道路の整備では、磯辺茂呂町線に17億6900万円、塩田町誉田町線に13億7700万円、幕張本郷松波線に7億3200万円、誉田駅前線に6億6300万円をそれぞれ求めている。
橋梁の架け替えでは5億2400万円を要求。花見川に架かる柏井橋と亥鼻橋は、幅員が狭く、建設後50年以上が経過しているため、架け替えを推進していく。
特別史跡加曽利貝塚史跡等の整備に3億8200万円を求めている。団体利用者が休憩できる便益施設の新築工事を進めていくとともに、新博物館の建設に向け、地質調査などに着手する方針だ。
今後の予算編成の流れをみると、今月中旬に市長報告・査定を実施し、財政局長が内示。市長復活査定・示達などを経て、2月中旬に予算案を公表する予定だ。