下野市 3環状6放射を形成 都市交通マスプラ 国道4号交差部を改善

[2021/12/18 栃木版]

 下野市は、2022~41年度を計画期間とする都市交通マスタープランの素案をまとめた。それによると、JR3駅(小金井駅・自治医大駅・石橋駅)を拠点に、3環状6放射の道路ネットワークを形成。道路施策ではこのほか、工業・流通拠点形成のための道路整備、国道4号の交差点部の改善などを挙げた。自転車交通施策では、自転車活用推進計画の策定や自転車通行帯の整備などを実施。交通施策では、駅前広場周辺での滞留空間の整備検討、歩行空間のバリアフリー化やネットワーク化などに取り組むとしている。

 道路施策のうち、JR3駅周辺を拠点とした幹線道路ネットワークの形成では▽JR3駅周辺の拠点性を高める放射状線の形成▽外環状線の形成▽内環状線の形成▽(仮称)下野スマートICの活用▽幹線道路の整備-に取り組む。放射状線は、南北方向で国道4号、東西方向で国道352号と主要地方道栃木二宮線を挙げた。

 外環状線は、都市計画道路3・4・7石橋駅東通り、同3・4・706多功南原通り線、東外環状、一般県道自治医大停車場線、都市計画道路3・4・901薬師寺仁良川線、同3・4・4小金井仁良川線、主要地方道小山下野線、主要地方道栃木二宮線、都市計画道路3・4・803栄通り、同3・4・801小金井西通り、同3・4・901小金井仁良川線、西外環状、主要地方道鹿沼下野線、主要地方道羽生田上蒲生線を挙げている。

 内環状は、石橋駅周辺で国道4号、国道352号、都市計画道路3・4・808北城通り、主要地方道羽生田上蒲生線を、自治医大駅周辺および小金井駅周辺で主要地方道小山下野線、主要地方道栃木二宮線、都市計画道路3・4・803栄通り、同3・4・801小金井西通り、主要地方道下野壬生線、国道4号、主要地方道下野二宮線、主要地方道小山下野線を挙げた。

 古山地区に設置予定の北関東自動車道の下野スマートICについては、工業・流通拠点の形成を誘導・支援するための道路整備を行う。幹線道路は3環状6放射を補完するもので、市幹線道路網整備計画や都市計画道路を見直し、新たな道路整備計画を検討する。

 道路施策ではこのほか▽道路・橋梁の計画的な維持管理や修繕▽交差点部の改善▽道路整備の効率化-などを実施。交差点部では、主要な渋滞箇所の国道4号の小金井駅前交差点、小金井北交差点、笹原交差点、下古山交差点などの改良で関係機関と調整を行いつつ整備を推進する。

 道路整備の効率化では、段階的(短・中・長期)な整備のあり方を検討し、面的整備事業などの関連事業と連携し、時期や手法を調整。道路のネットワーク機能が損なわれている場合では、積極的に未整備区間の整備を図っていく。

 自転車交通施策では、JR3駅周辺地区の自転車利用環境整備へ、自転車活用推進計画の策定を推進。このほか▽自転車道、自転車専用通行帯、矢羽根などの自転車通行空間の整備の検討▽案内板や距離標の設置を検討▽自転車駐輪場や駐輪ポストの配置計画を検討▽企業等での駐輪場整備促進▽シェアサイクル事業者によるサイクルポートの設置の検討-などに取り組むとしている。

 JR3駅を拠点地区とした交通施策では▽駅前広場周辺での滞留空間の整備検討など、乗り継ぎ施設の改善▽アクセス路等の歩行空間のバリアフリー化▽駅周辺の歩道の連続性の確保や植樹帯整備など、歩行者空間ネットワークの構築の検討▽看板などの規制▽ベンチなどの設置の検討-などを挙げている。

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