館富トンネル4車線化 セントラルが詳細設計(千葉国道事務所)
[2021/12/18 千葉版]
国土交通省千葉国道事務所は「国道127号防災設計G12業務」をセントラルコンサルタント(東京都中央区)に委託した。簡易公募型競争入札方式で選定を進め、落札額は2740万円。国道127号防災事業のうち、館富トンネルを含む館山市川名・南房総市富浦地区について、4車線化に向けた詳細設計を進めていく。
国道127号の館富トンネルを含む川名・富浦地区については、安房地域への支援物資輸送、館山港と連携した緊急輸送ネットワークとして、地域防災力を強化するため、「別線計画」による4車線化を計画している。
総延長1・2kmのうち、トンネル部は約130mを想定。新設する道路の幅員は12m(車道3・5m×2、路肩1・5m、歩道3mなど)。掘削工事ではNATM工法を採用する。トンネル部の工事に先行し、切土工事を進めていく方針だ。全体の事業費は30億円規模を見込んでいる。
詳細設計業務では、道路(延長1040m)や平面交差点(2カ所)、山岳トンネルの詳細設計を担当する。履行期限は2022年7月29日まで。
内房地域は、海と山に挟まれた狭あいで厳しい地形となっており、土砂災害警戒区域や急傾斜地崩壊危険箇所が点在する。そのため、千葉国道事務所は、内房地域を南北に通る国道127号で防災対策事業を推進している。