慶和会は特養 新築 介護施設の整備者に3者(宮城県 石巻市が選定)
[2021/12/16 宮城版]
石巻市は、地域密着型サービスの指定候補事業者に慶和会、ぱんぷきん、緑三松の3者を選定した。いずれも2022年度の施設整備分。慶和会は同市鹿又地区に定員29人の地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(特養)を建設する。来夏以降に新築着工し、2023年2~3月ごろの完成を目指す。ぱんぷきんは同市緑町2丁目に認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)、緑三松は鹿又地区に小規模多機能型居宅介護施設を設ける計画だ。
慶和会は、鹿又字扇平に定員100人の特養「石巻花いちもんめ」を開所しており、この隣に木造平屋1400平方m程度の新たな特養を建てて、既存施設と結び付ける考え。建設場所は農地になっているため、農地転用の許可を得て造成工事から着手する見込み。
既存の特養は、造成工事を宮崎建設(石巻市)、新築施工をヤマムラ(山形県新庄市)、新築設計をふっくらデザインオフィス(福蔵、仙台市宮城野区)が請け負った。新たな特養は福蔵とは別な設計会社が設計を担当している。
慶和会は2000年8月設立の社会福祉法人で、東松島市に本部がある。13年8月に同市赤井地区に老人福祉施設「花いちもんめ」、10年3月に同市大曲地区に「デイサービスセンター大曲花いちもんめ」を開所するなどしている。
ぱんぷきんは石巻市内の株式会社で、同市緑町2丁目1-1他に定員18人のグループホーム(2ユニット)を建てる。同社は1996年8月の設立で、石巻市内を中心に訪問介護サービスや住宅リフォームサービス、デイサービス、有料老人ホームなどの事業を行っている。
緑三松は石巻市内の有限会社で、鹿又字八幡下8-1に小規模多機能型居宅介護(介護予防小規模多機能型居宅介護)施設を新設する。
石巻市は9月から10月にかけて、22年度の整備分として▽特養1施設・定員29人▽グループホーム1施設・定員18人▽小規模多機能型居宅介護(介護予防小規模多機能型居宅介護)1施設・定員29人以下▽定期巡回・随時対応型訪問介護看護・定員1施設──の整備事業者を募集した。
グループホームには3者、特養と小規模多機能型居宅介護には1者から応募があった。応募がなかった分は今後に別途、再公募する見込み。
指定候補事業者は、施設整備に対して市から補助金の交付を受けられる。補助基準額は、特養が1床当たり200万円、グループホームと小規模多機能型居宅介護が1施設当たり1500万円、定期巡回・随時対応型訪問介護看護が1施設当たり594万円を見込む。ただし、県から事業採択されることなどが前提となる。