来年度に消防署改築 基本設計が月内完了へ(宮城県 石巻市 河北地区)
[2021/12/11 宮城版]
石巻市は河北消防署の改築を計画しており、すでに新消防庁舎の基本設計をまとめ、実施設計に取り掛かっている。基本・実施設計業務は一括して綜企画設計(仙台支店・仙台市泉区)が担当しており、来年2月末までにまとめる。新築工事は建築・電気設備・機械設備の3分離で2022年度のできるだけ早期に発注し、早ければ市議会6月定例会で契約承認を得たい考え。
工期は13~15カ月を想定。同業務を委託した時点で、建築費は6億8000万円、既存施設の解体費に1億5000万円を試算している。
総合計画の実施計画(22~24年度)では、同署の整備事業費に22~23年度の2カ年で8億7457万円を見込んでいる。年度別の内訳は、22年度が8億4800万円、23年度が2657万円。
河北消防署は所在地が成田字小塚裏畑17-1他で、敷地面積が678平方m。西側に旧シルバー人材センターの建物(事務所)が隣接している。計画では事務所を解体撤去し、西側に敷地を拡張した上で、消防庁舎を建て替える。敷地面積は2600平方m程度になる見込み。
新しい庁舎はRC造2階建て延べ1000平方m程度の規模を想定。事務室や会議室、仮眠室、食堂、倉庫、多目的室、車庫などを設ける予定だ。
既存施設はRC造2階建て延べ396平方mの庁舎棟、S造2階建て延べ354平方mの会議室棟、倉庫2棟、事務所1棟が建っている。このうち、最初に倉庫2棟と事務所1棟を解体撤去し、新庁舎を建設した後、既存庁舎や会議室棟を解体する予定。既存庁舎の跡地は駐車場に活用する考え。
現地はもともと北上川に近い湿地帯で地盤が緩いため、新築では杭を打つ。支持地盤は70mを超える所に位置している。建設予定地の地質調査はウエスコ(東北事務所・仙台市太白区)に委託した。