土地活用へ市場調査 岩沼IC周辺の約22ha(宮城県 岩沼市)

[2021/12/8 宮城版]

岩沼IC周辺地区の位置図と、土地利用想定案

岩沼IC周辺地区の位置図と、土地利用想定案

 岩沼市は岩沼インターチェンジ(IC)周辺の土地約22haについて活用に向けた市街化区域編入を検討している。住宅や商業、工業などの産業エリア整備を目指す方針。そこで年明け1月に民間事業者へのサウンディング型市場調査(対話)を実施し、土地利用のアイデアや事業方式などについて意見を集め条件整理を行う。法人・法人グループを対象に24日まで同調査の参加を受け付けている。幅広い業種からのエントリーを募る。

 対象の岩沼IC周辺地区は、下野郷字前條他に位置するIC出入口から半径1km以内のエリア。土地の面積は約21.7ha。市街化調整区域となっており、大部分が農地(田、畑等)として利用されている。

 このエリアは、市の都市計画マスタープランにおいて「新産業エリア」に位置付けており、良好な交通条件を生かした産業を誘致するため市街化区域への編入を検討。地区内の地権者に対するアンケートでも回答した約8割が編入を希望する結果となり、活用に向けた機運が高まっている。

 市が示した土地利用想定案2案(別図参照)を見ると、住・営農環境も考慮し、両案ともIC近接に準工業地域(工業地域、近隣商業地域)、西側に第一種居住地域を配置。東側の約10haは、1案が準工業と第二種居住、2案は第1種と第2種の居住地域に分けている。

 市場調査では、この土地利用に限らず、利活用のアイデアや可能性について、事業内容や施設規模も含め提案を受けたい考え。また開発行為・区画整理事業などの事業方式やスケジュール、事業費、土地利用条件といった項目についても意見を求める。

 サウンディングの参加希望者は、エントリーシートに必要事項を記入し、24日までにEメールで申し込む。対話は2022年1月中に個別で順次実施し、2~3月に結果の公表を予定する。

 市は民間事業者から収集した意見を踏まえ、まずは土地の市場性の有無を判断し、より実現性の高い土地利用に向けた条件整理を行う。市全域が含まれる県の仙塩広域都市計画見直しが2024年度ごろに予定されており、これに盛り込めるよう市街化区域への編入を目指す。開発は民間活力の活用も想定される。

 サウンディングなどの問い合わせは、岩沼市役所建設部都市計画課都市計画係(電話0223-22-1111、内線423)まで。

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