来年度にPC橋架替え 面瀬地区の萱原ノ沢線(宮城県 気仙沼市)

[2021/11/27 宮城版]
 気仙沼市は面瀬地区で市道萱原ノ沢線を拡幅しており、来年度は終点部の延長140m区間を工事発注する考え。この区間には赤田橋の架け替えが含まれる。同橋はPC橋で面瀬川に架かっており、現橋を撤去し、同じ位置に新橋を架ける計画だ。萱ノ原線は全体で延長700m区間を拡幅することになっており、2024年度までの完成を目指す。

 萱原ノ沢線の拡幅は、面瀬中学校の北側が対象で、終点が同橋となる。途中で面瀬小学校の付近を通り過ぎ、三陸沿岸道路の下をボックスでくぐり、同橋へと至る。

 主に田んぼを盛土して道路を広げ、全幅9.5mを確保し、片側に幅員2.5mの歩道を設ける。現道幅員は5.5mとなっている。

 来年度に工事発注を予定しているのは、同橋から三陸沿岸道路のボックスまでに至る延長140m区間。新橋は橋長14.5m、幅員9.5mのPC橋で、下部が橋台2基となる。ボックスはすでに拡幅を想定した大きさになっているため、工事ではボックス内の舗装などを行う。

 萱原ノ沢線の拡幅は、事業費に国の防災・安全交付金を活用する。総事業費は4億8500万円。用地は全て取得済み。拡幅工事はこれまでに2件を発注し、内海工業(気仙沼市)と我妻建設(大崎市)が請け負った。この2件はすでに完了済みで、終点部に近い延長280m区間の道路拡幅が完成している。

 面瀬地区では、赤田橋より下流に架かる下赤田橋について、住民から拡張改良を含めた架け替えが要望されている。下赤田橋は橋長が8.9mで、幅員が3.8m。市は最初に赤田橋の拡幅改良を進めるため、下赤田橋については次期市道整備計画の策定時に住民と意見交換しながら検討することにしている。

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