熊谷知事に要望活動 「空港周辺の道路整備を」 (酒々井IC周辺活性化協議会)
富里、八街、酒々井3市町で構成する酒々井インター周辺活性化協議会(会長・五十嵐博文富里市長)は19日、県に対し要望活動を実施した。成田空港周辺の道路ネットワーク整備を強く求める要望書を熊谷俊人知事に提出した。
要望活動には、五十嵐会長、副会長の北村新司八街市長、監事の小坂泰久酒々井町長、顧問の富里市名誉市民で元衆院議員の實川幸夫氏が参加したほか、山本義一県議と高橋祐子県議が同行した。
要望では、県道八日市場佐倉線から空港西側ゲートを活用し、空港東側で整備予定の「県道成田松尾線および仮称・滑走路横断道路」・国道297号の付け替え道路へ接続する道路ネットワーク構築について、具現化に向けた検討に着手するよう求めた。
五十嵐会長は、成田空港の利用者が東関東自動車道酒々井インターチェンジ(IC)を多く利用している状況を説明し、道路ネットワークを構築することで、空港による東西の分断を解消するとともに、経済効果をより広範囲の市町村へ波及させたいとした。
要望を受け、熊谷知事は、地元自治体やNAAなど関係機関と協議を進め、前向きに検討していく考えを示したという。
酒々井インターチェンジは、県の主導のもと、地域活性化インターチェンジ制度を活用し、2013年4月に供用を開始。周辺には大規模商業施設が開設し、周辺地域や首都圏、外国人観光客など、多くの人が訪れている。
また、酒々井インターチェンジと深く関係する成田空港では、第3滑走路の整備をはじめとする更なる機能強化により、新たな企業進出や雇用創出などの経済波及効果が大いに期待されている。
このような状況の中、地域資源の酒々井インターチェンジを活用した地域の活性化に向け、富里、八街、酒々井2市1町の連携による、新しい仕組みづくりが必要と考え、16年4月に「酒々井インター周辺活性化協議会」を設立した。
同協議会ではこれまで、インターチェンジ周辺の活性化に向けた各市町の施策や課題を共有しながら、地方創生への取り組みや成田空港の現状と機能強化や、企業立地の動向やインターチェンジ周辺の土地利活用に関する事例などを調査・研究している。