壬生町 おもちゃのまち駅でバリアフリー 東西EVに来年度着工

[2021/11/18 栃木版]

 壬生町は、東武おもちゃのまち駅とその周辺を対象とした町バリアフリー基本構想を策定し、バリアフリー化事業を進めている。同構想によると▽駅構内でのエレベータ設置やトイレ整備▽駅東西広場へのエレベータ設置▽町道での点字ブロック整備-などを計画。町都市計画課によると、駅東西広場へのエレベータ設置事業に着手しており、2022年度から着工する見込みとなっている。

 町では、より一層のバリアフリー化を推進していくため、おもちゃのまち駅周辺地区を重点整備地区としたバリアフリー化基本構想を策定。おもちゃのまち駅周辺地区のバリアフリー化整備事業を推進し、同地区をモデルにしてバリアフリー化の取り組みを町全体に広げ、安全かつ快適に移動できる環境を整える。

 バリアフリー化の基本方針は▽誰にも気兼ねすることなく自由に外出ができる移動環境づくり(道路や駅前広場のバリアフリー化の推進など)▽誰もが安全安心に利用できる生活環境づくり(公共空間や公共建築物のバリアフリー化の推進)▽心のバリアフリーの推進-で、計画期間は21~30年度の10年間。このうち25年度までは前期、以降30年度までは後期とする。

 バリアフリーの特定事業について、公共交通特定事業は駅構内で▽エレベータ設置(前期)▽障害者対応トイレ設置(前期)▽一般トイレの改良(後期)▽階段スロープ設置(前期)▽点字ブロックの改良(内方線の設置など、前後期)▽階段部の改良(手すりなど、前後期)-を、東武鉄道(東京都墨田区)が主体となって実施する。このほか、バス事業者やタクシー事業者による案内表示の改良などを予定。

 道路特定事業のうち、県主体事業は駅東部の主要地方道上蒲生線でバリアフリー化の基準に適合した道路の拡幅整備を実施。町主体事業は駅西口広場と東口広場(町道2-524号線)で、エレベータ設置(前期)や点字ブロックの改良(前後期)を実施するほか、駐輪場地下通路で階段部手すりを設置(前期)する。

 駅東部の一般町道10号線は点字ブロックの設置(後期)を、二級町道69号線や町道2-307号線は車止めの改良(前期)や点字ブロックの改良(前後期)を実施し、町道2-242号線では点字ブロックの改良(前後期)を実施する。駅東南部の町道2-313号線など4路線では、可能範囲での歩行者空間確保(前後期)を行う。

 交通安全特定事業では、生活関連経路にある信号機への音響装置設置について、町が地元合意形成を図って県警に要望し、県警が整備を行う。

 これら特定事業のうち、町は現在のところ駅西口広場と東口広場でのエレベータ設置事業を進めている。おもちゃのまち駅では、駅の東西の広場を結ぶ地下通路があるが階段となっており、歩行者の負担を減らすバリアフリーとして東西それぞれにエレベータを設置する。町は東武鉄道と協定を結び、同社が設計を担当して年度内にまとめるという。22年度から着工するとしたが、工事の詳細や整備内容については、現在のところ未定となっている。

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