日建設計と優先交渉 延べ3.3万㎡新病院の実施設計(千葉市)
[2021/11/17 千葉版]
千葉市は16日、新病院の整備に向けた実施設計業務の簡易公募型プロポーザルを実施した結果、日建設計(東京都千代田区)を優先交渉権者に選定したことを明らかにした。委託限度額は4億3800万円。幕張新都心若葉住宅地区に延べ3万3000平方m規模の新病院をECI方式で建設する計画だ。工事費は約220億円を概算している。
同日、実施設計のコンストラクション・マネジメント(CM)業務についても、簡易公募型プロポーザルを実施した結果、プラスPM・シップヘルスケアリサーチ&コンサルティング共同企業体を優先交渉権者に特定したことを明らかにした。委託料は3800万円を上限とする。
新病院の建設予定地は美浜区若葉3丁目1番26に位置する幕張新都心若葉住宅地区。小学校・公益施設用地のうち、新病院の敷地として約3万5000平方mを想定している。
施設の構造・規模はRC造一部S造5階建て延べ3万3000平方m。病院本棟や講堂、保育所棟、付属棟を整備するほか、地盤改良やかさ上げなどの造成、外構・植栽、非常用発電機の設置、井戸水の利用などを計画している。概算工事費は約220億円となっている。
整備手法はECI方式を採用する。ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)は、設計段階から施工予定者を選定し、実施設計業務への技術協力を行い、仕様など決定後に施工予定者と工事契約を締結する方式となる。
設計の成果などを踏まえ、22年度から造成工事を進め、23年度の本体着工、25年度のできるかぎり早期の開院を目指している。
基本計画策定支援・基本設計業務は日建設計・システム環境研究所共同事業体、ECI発注支援業務はシップヘルスケアリサーチ&コンサルティング・プラスPM共同企業体がそれぞれ担当している。