工事平準化に債務135億円(千葉県の12月補正予算)
[2021/11/13 千葉版]
千葉県(熊谷俊人知事)は12日、12月補正予算案を発表した。発注工事量の平準化を図るため、舗装道路修繕事業や河川維持事業などの一部について債務負担を設定。このほか、海岸保全基本計画改訂事業や施設の指定管理でも債務負担を設定している。
県は発注工事量の平準化を図るため、土木関連事業など44事業について債務務負担を設定する。限度額は135億0800万円で、期間は21~22年度とする。
限度額が大きいものをみると、舗装道路修繕事業32億4000万円、河川維持事業11億円、道路維持修繕費8億5300万円、印旛沼流域下水道事業(管理費)7億7600万円、社会資本整備総合交付金事業6億1000万円、交通安全対策事業6億円、県単道路改良事業5億6000万円、県単港湾維持事業5億2100万円など。
気候変動の影響による台風の強大化などに備えるため、国の「海岸保全基本方針」などの改定を踏まえ、県の「海岸保全基本計画」の見直す方針。早急に実施すべき調査について、債務負担を設定する。
限度額は、県単港湾調査事業(海岸)の高潮シミュレーション(浦安~館山間)が2000万円、海岸整備事業の津波シミュレーション(館山~銚子間)が5000万円、漁港建設調査事業の沖波波浪シミュレーション(富津~銚子間)が4000万円となっている。
また、県立柏の葉公園管理運営事業など15施設について、22年度以降の指定管理者を指定するため、債務負担を設定する。限度額の総額は26億0400万円とする。
このほか、年度内に終了しない見込みとなった事業について、適正な工期を確保するため、繰越明許を設定する。対象は一般会計の73事業(205億0936万円)、特別会計の13事業(52億2443万円)。主なものをみると、県土整備部の国道道路改築事業ほか53事業(172億2761万円)、農林水産部の拠点漁港整備事業ほか14事業(31億0888万円)、運動公園周辺地区県単つくばエクスプレス沿線整備事業ほか11事業(51億8943万円)、臨海土地造成事業(3500万円)など。