産業用地 候補に5カ所 開発へニーズ調査(宮城県 岩沼市)
[2021/11/11 宮城版]
同市は、東北の玄関口である仙台空港が立地し、国道4号と6号の合流点、JRの東北本線と常磐線の分岐点など交通の要衝を備える。このような優位性を生かし、企業を誘致して新たな産業や雇用の創出、地域活性化を目指す考え。
産業用地の候補地(別図参照)は、東部地域から適地として5カ所、計約160haを抽出。いずれも検討段階の用地となる。「候補地1」(仙台空港インターチェンジ周辺)は下野郷字西迎などの約52ha。ICや工業ゾーンに隣接し、市の矢野目西産業用地南側に位置する。現況は水田で工業系の産業集積が望まれている。
「候補地2」(空港隣接地)は、仙台空港ターミナルに隣接し、交通結節点としてのポテンシャルが高いエリア。用地面積は24ha程。現況は宅地で産業集積の可能性を検討している。「候補地3」(岩沼IC周辺)は、仙台東部道路岩沼ICの近接地となり、用地面積は約23ha。現況は水田や宅地で環境に配慮しながらも、アクセス性などを生かした産業の活性化を目指している。
「候補地4」(メガソーラー跡地)は、用地面積が約56ha。現在メガソーラー施設用地として活用されている。用地の借地期間が2033年度までのため跡地利用を検討している。「候補地5」(南長谷原地区)は、南長谷字原のJR常磐線沿線の工業ゾーンに位置。モザイク状に点在する約1~3haの未利用地で計約6haが対象となる。
市は今回の調査で需要を把握し具体化を目指すことになるが、民間の力を借りての開発も想定している。適地調査やアンケートなどの支援業務はオオバが担当している。