4カ所で内水対策検討 貯留施設や排水ポンプ(茂原市)
[2021/11/11 千葉版]
茂原市は、2019年10月25日の豪雨により甚大な浸水被害が発生したことを踏まえ、早野水門など4カ所で内水対策の検討に乗り出す。貯留施設や排水ポンプなどの整備を検討しており、年度内に基本計画をとりまとめ、22年度から順次、設計に着手したい考えだ。
市土木建設課はこのほど、排水施設基本計画策定業務委託(早野水門他3箇所)を三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)に委託した。指名競争入札で選定を進め、落札額は1250万円(税抜き)となっている。
早野水門、早野明光、酒盛橋樋管、道目亀水門の4カ所で浸水対策が必要となっている。同業務では、排水ポンプの起動・停止水位を検討するとともに、必要排水量をポンプまで導くことができる幹線排水路の改修計画や貯留施設の配置計画などを検討していく。
具体的にみると、二級河川一宮川の早野水門では、22年度中の完成を目指して早野排水機場の整備を進めているが、貯留機能を向上させるため、貯留施設や調整池などを検討していく。
一宮川の早野明光では、内水排除対策として、樋管の改修や排水ポンプ、貯留施設の整備などを検討する。
二級河川豊田川の酒盛橋樋管では排水ポンプの整備を想定。二級河川阿久川の道目亀水門では準用河川道目亀川につながる排水路の改修などを検討していく。履行期限は22年3月18日まで。
同市ではこのほか、早野地区で田んぼダムの試験施工を実施。既存ため池やゴルフ場などと連携した雨水貯留も進めている。