石巻大森のほ場整備 設計2弾を月内公告 初弾は仙台土木設計(宮城県東部振興)
[2021/11/05 宮城版]
県東部地方振興事務所は、石巻市大森地区でほ場整備を計画しており、第2弾目の実施設計業務について月内に一般競争入札を公告する意向だ。第2弾目は1-2工区の31.8haが対象となる。初弾の1-1工区の実施設計業務は、10月14日に一般競争入札を開札し、総合評価を経て仙台土木設計(仙台市青葉区)が2160万円で落札した。予定価格は2719万1000円、調査基準価格が2153万円だった。落札決定日は2日。
大森地区は、道の駅上品の郷(石巻市小船越二子北下)付近を流れる追波川より東側一帯の水田地帯。受益面積は178.5ha。現状の水田は10アール区画と狭く、用排水路が兼用で、多くが土水路となっている。ほ場整備で農地を大区画化し、道路を広げるとともに、用水路や排水路を分離化して整備し直す。
本年度の新規事業箇所で、事業期間に2021~29年度を想定。計画概要を見ると、道路が18.9km、用水路がパイプラインで16.7km、揚水機場が4カ所、排水路が排水フリュームで16.4km、暗渠排水の整備面積が178.5haとなっている。
ほ場整備に当たっては、国の農業競争力強化農地整備事業で補助金を活用する。総事業費は37億4500万円で、主な内訳を見ると、整地工が4億6200万円、道路工が4億6500万円、揚水機場を含む用水路工が7億3100万円、排水路工が8億7400万円、暗渠排水工が3億7400万円など。
仙台土木設計に委託するのは、大森1-1工区の区画整理測量設計業務で、40.1haのほ場整備と揚水機場1カ所に関する実施設計を作成するほか、基準点測量や地区境界測量などを行う。実施設計の対象延長は道路が3.8km、用水路が2km、排水路が2.4km。履行期間は2022年3月25日まで。
2弾目となる大森1-2工区の区画整理測量設計業務は、1-1工区より東側の31.8haを対象にほ場整備の実施設計などをまとめる。概算業務規模は2000万円。
来年度からは地区の一部で工事を進めたい考え。残る106.6haの実施設計業務も来年度以降に委託する予定。ほ場整備の基本設計業務は西條設計コンサルタント(石巻市)に委託した。