配水池4池を耐震補強 4年で施工/石巻の港配水場(石巻広域水道)
[2021/10/28 宮城版]
石巻地方広域水道企業団(企業長・齋藤正美石巻市長)は、本年度から4カ年かけて湊配水場(石巻市)の1~4号配水池を耐震補強する考え。本年度は3号配水池の補強工事を晃和工業(石巻市)に発注した。2022度は4号、23年度に1号、24年度に2号の補強工事を発注する見通し。
湊配水場は同市湊字不動沢山に位置している。各配水池はRC造で長方形をしており、1~3号が横並びになっていて、その上に4号が配置されている。貯水容量は1~3号がいずれも1500立方mで、4号が2200立方m。
3号配水池の耐震補強は、その1工事として6月4日に一般競争入札を開札し、晃和工業が1億0800万円で落札。予定価格は1億2097万円、最低制限価格が1億0793万2000円だった。工期は22年3月15日まで。
補強工事は基本的にコンクリートの打ち増しと、耐震補強筋の挿入となる。コンクリートの打ち増しは、導流壁部分で40cm程度、底盤で15cm程度を予定している。
3号配水池のその1工事は、丘陵状の土を撤去する工事も含まれているため、金額的な工事規模が最も大きくなる見込み。今後はその2~4工事を順次発注していくが、工事規模は年度ごとに下がっていくと見ている。
配水池4池の耐震診断調査と耐震補強実施設計業務は、20年度に日水コン(東北支所・仙台市青葉区)に委託した。