足利市 年度末にも初弾工 新斎場の整備 仮設や解体含め3分離

[2021/10/28 栃木版]

 足利市は新斎場の整備事業で、このほど整備スケジュール案を明らかにした。12月定例市議会に建設工事費を債務負担で補正予算案に計上。2022年2~3月にも仮設斎場建設および解体、現斎場解体、火葬棟および待合棟1の建設工事の入札、23年度に式場棟と待合棟2の建設工事の入札、24年度に外構工事の入札を公告し、24年11月から新斎場を供用開始させるとしている。

 現在の市の斎場(新山町12-3)は、設備が老朽化していることから、現在の敷地内で再整備を行う。設計はフケタ設計(宇都宮市)、火葬炉設備設置工事は宮本工業所(富山県富山市)が担当し、建設工事費は概算で28億5000万円(火葬炉設備設置工事も含む)を見込む。

 基本設計によると、新斎場整備にあたっては仮設斎場を設置し、仮設斎場を運営開始してから、現在の斎場を解体する。現斎場の解体後に新斎場の建設に着手し、新斎場完成後に仮設斎場を解体する。

 仮設斎場は、火葬棟(プレハブ造平屋建て・延べ床約430平方m)、待合棟(プレハブ造平屋建て・延べ床約270平方m)、車寄せ(S造平屋建て・延べ床約160平方m)で構成する。

 新斎場は、火葬棟(RC造2階建て・延べ床1040平方m)、待合棟1(RC造平屋建て・延べ床約530平方m)、待合棟2(木造平屋建て・延べ床約610平方m)、式場棟(木造平屋建て・延べ床約450平方m)、車寄せ(S造平屋建て・延べ床約550平方m)で構成し、新山団地公園の北側に整備。敷地北側に式場棟、中央西に待合棟1、中央東に待合棟2、南側に火葬棟を配置する。

 待合棟1には事務室・待合ロビー・売店などを、待合棟2には待合ロビー・授乳室・キッズルームなどを設置する。霊安室は、通夜式後の棺安置用として式場棟内に1室整備し、冷蔵庫も1台設ける。

 市公共施設整備課によると、仮設棟は22年度に建設し、22~24年度に運用して24年度中に解体。現斎場は22年度中に解体する。新斎場のうち、火葬棟と待合棟1は25~26年度、式場棟と待合棟2は25年度に建設工事を実施し、外構工事は26年度に行う。

 斎場の運営方法について、仮設斎場は市の直営で運営する。新斎場は現在のところ、民間活力の活用について検討を進めているという。

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